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<見逃し動画>最終回(第13話)
 
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最終回(第13話)の公式あらすじ

悦子(野際陽子)に離婚を咎められた冬彦(佐野史郎)は、とうとう悦子を刺してしまう。自分の事で母に刃を向けた冬彦を思い、苦しむ美和(賀来千賀子)は…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

最終回(第13話)のネタバレはここをクリック
迷子の子供
悦子が刺されてしまったので、美和は応急処置を行う。
「お義母様!」
冬彦は血まみれになったリビングで、救急車に電話をかけていた。
「刺しました、僕が母を…」
「どうしてこんな…どうして…」
と、美和は冬彦の横に来た。
「これで自由になれる。君も僕も」
冬彦は美和を抱きしめた。美和も冬彦を抱きしめるのだった。
 
美和は洋介に電話していた。洋介の部屋の電話が鳴り響くが、洋介はおらず、美和は途方にくれた。すると、インターフォンが鳴った。
そこにやってきたのは常雄だった。
「なんでまたこんなことに…」
「お父さん…」
常雄はカーテンを開けた。
「大丈夫か?それで悦子さんどうなんだ」
「先生は心配ないって」
「そうか…病院にはついてなくていいのか?誰かついていたほうがいいんだろ」
「親戚の方がいらして、私のこといろいろ聞いていたみたいで、出て行けって…」
「そうか…冬彦くんは、警察か?」
「私は朝早く帰されたけど、まだ」
「向こうで会えたのか?すぐ帰って来れるんだろう?…しかしなんでまたこんな…何があったんだ」
「冬彦さん、離婚するって言ってくれたの。それでお義母さん怒って…」
「まさか殺すつもりなんてなかったんだろう?」
「そんなことする人じゃない。冬彦さん泣いていた。迷子の子供みたいに。私のためにあんなこと…」
美和の背中にはべったりと血がついていた。
「お前ゆっくり休め、寝てないんだろう…」
すると、桂田家の電話が鳴った。
美和は恐る恐る出た。
「はい、桂田です。お義母様…」
 
 
悦子の想い
洋介は仙台でラグビーをしていたが、そこに健治から電話がかかってきた。
「辞表出したんだってな、水臭いじゃねえか」
「悪かった…」
「やめて、どうするんだ」
「九州金属にコーチで雇ってもらった」
「ずいぶん遠く行くんだな」
「おう」
「もうひとり、遠くに行くのがいるぞ。律子がな、ニューヨーク支店に転勤が決まった」
「決まったのか、いつ?」
「明日発つんだとよ」
 
通話を終えた洋介のもとに、美和の母親である春子がやってきた。
「美和のことでお話が…」と春子が言った。
「何かあったんですか?」と洋介。
 
美和は常雄とともに悦子のお見舞いに訪れた。
「冬彦はまだ?警察?」
「はい」
「あの子の経歴に傷がついちゃうじゃありませんか。これはね、ちょっとした親子ゲンカで…あなた、私を殺そうとしたわけじゃないのよ。冬彦そんな子じゃありません」
「今回のことは私にも責任があります。お見合いの話があったときに、銀行に口添えしてもらってることが頭にありました。娘の気持ちもろくに確認もしないで、結婚の話を進めてしまった…美和のこともう許してやってくれませんか?お願いします」と常雄は頭を下げた。
「娘も十分苦しみました。自慢じゃないが、こいつは笑顔だけが取り柄なんです」
悦子はその言葉を聞いて涙を流した。
「はぁ…もう、孫は要りません…かわいそうにあの子…美和さんのこと本当に好きだったのよ、ずっと前から」
「えっ?」
と、美和は驚いた。
「冬彦に、離婚届書かせます。ですから、もう二度と冬彦に会わないって約束してちょうだい、私に」
「お義母様…」
「あの子は、これから、あなたのこと忘れなくてはいけないのよ…」
そして、悦子は目を固く閉じた。
 
 
洋介のプロポーズ
病院を出ると、そこに洋介が走ってきた。
「西田!大丈夫か?」
「美和、これからは自分の思ったとおり生きなさい。父さんたちのことは、気にすんな。娘の力になってやってください」
常雄は最後に洋介にそう言って、去っていった。
 
「そうか…大変だったな…」
洋介は、河川敷で美和から事情を聞いてそういった。
「ここに来るとなんだかほっとする。広瀬川に似ているからかな?」
「ありがとな!最後の試合の時!西田からの電話がなかったら、出なかった!」
「感動しちゃった。大岩くんが来てからの巻き返し。走ってる時の大岩くん、高校の時より素敵だった」
「そうかぁ?」
「まだまだ見ていたかったな、グランドを走る大岩くん」
「まだまだ走るぞ!俺は!九州でな、コーチやることになった」
「よかった!ラグビー続けられるのね」
「選手じゃないけどな。辞表出した。マンションも引き払った。明日発つつもりだ」
「えっ?」
「明日九州へいく」
「明日!?」
「一緒に行こう、向こうで子供と三人で暮らそう?律子、ニューヨークに転勤が決まってな、あいつも明日発つんだ」
「そうなの」
「見送りに行ってくるよ。本当は来るなって言われているけど、どうしてもな。俺たちのこと話してくる」
「私も明日冬彦さんに会ってこようと思ってる。会うなって言われてるけど、やっぱりね。わたしも話してくるわ。私たちのこと」
「そうか」
「うん」
美和は洋介にしがみついた。
「なんだか怖くて。幸せになるのが怖い気がして」
洋介は美和の手を握った。
「大丈夫だよ!西田には俺がついてる!」
「そうだね、大岩くんがついてるもんね!」
「よし!今日は俺のところに泊まれ!」
と、洋介は言ったが、美和は知子のところに泊まる約束をしていた。
「じゃあ明日迎えにいくから!」
「ここがいい。ここで会おう?」
「よし、じゃあ夕方。約束だぞ?」
洋介は頷く。
「西田!必ず来いよ?」
美和は力強く頷いた。そして去っていった。
美和は複雑な顔をしていた。
そして振り返り、洋介の後ろ姿を眺めた。
 
美和は知子に事情を話していた。
「明日冬彦さんと会ってくる」
「すんなりいくといいね。だけどさ、冬彦さんって人も、やることが極端よね。私にも責任あるよね。東大のエリートってだけで親友に結婚を勧めるなんて」
「ううん、決めたのは私だもん。わたしが半端な気持ちのまま結婚したから」
「でもさ、冬彦さんみたいに。人とちゃんとお付き合いできない人って結構いるんだろうね。気がつかないだけで。なんだか考えさせられちゃうわよね」
「ねえ知子。いいのかな?」
「何が?」
「私たち幸せになっていいのかな」
「美和」
「私たちいろんな人を巻き込んでいろんな人に迷惑をかけて、いろんな人を傷つけてしまった。いいのかしら、私本当に大岩くんと…」
「いいのよ。美和は大岩さんと幸せになっていいの。あれだけいろんなことがあって。いちばん傷ついたのは美和なのよ。あのね、みんな、自分が幸せになるためには誰かを傷つけているものなの。幸せってのはそういうものなのよ。自分は誰も傷つけてないって思ってるつもりでも、誰かがどこかでしくしく泣いている。そういうものなのよ。そんなこと気にしないでのほほんと生きてる人が世の中にはたくさんいるんだから、美和はもっと堂々と幸せになっていいのよ」
と知子が言った。
 
 
ずっとあなたが好きだった
洋介は空港に来ていた。そして律子を探していた。
「律子!」
「呼んでないぞ!なんで来たのよ?」
「律子のホイッスルが聞こえてな!」
「会いたくなかった。会ったら飛行機に乗りたくなくなるもん。なんて嘘!!」
「参るな」
「来てくれてありがとう!悪いけど泣かないわよ!美和さん元気?」
「律子、俺、西田と九州行くよ。まだ弱いチームだけど、向こうでコーチやることにした」
「そう、九州か。あ、行かなきゃ…」
「元気でな!!」
「あっち行ったらね、出世してやんだ!こんないい女を振ったんだから!幸せになれよな!?」
「律子!頑張れよ!!」
律子は応援の口上を叫ぶと涙を目にためて、いなくなった。洋介も泣いていた。
 
美和はその頃、接見室にやってきていた。
するとそこに冬彦が現れる。
「母さんは?」
「すぐに歩けるようになるって」
「そう…」
「まだ出られないの?」
「検察官に控訴するように言ってる」
「どうして?」
「僕には母を殺す意思があったからね」
「なかったわ!冬彦さんはそんな人じゃない!!」
「いいんだ…僕は犯罪者になれば。君は僕から離れられる」
「冬彦さん…」
「お腹の子は?順調なの?…そう。僕がいなくても育てられるね…父親は…いないと思ってほしい。父親は犯罪者なんだから」
「そんなこと言わないで!」
「離婚届書いておいたから、君が届けて。もう、もうきみと会うことはないだろう…。僕のことは忘れてくれ」
「ひとつ…聞いていい?」
「なに?」
「冬彦さん、私のことずっと前から知ってたの?」
「ああ、知ってたよ。ずっと前から好きだったんだ。だからお見合いの時あえて嬉しかったな」
「私たち昔どこかで会ってたの?」
「君は覚えてないよ。僕の父、君のお父さんの店に融資してただろう?父は西田の菓子が好きでね、子供の頃何度か連れて行かれた」
「いつ頃?」
「小学校三年生の時。初めて君を見た。君は肩のあたりまでおさげ髪にしてて。いつも笑ってた。可愛かったなぁ!美和は、僕の初恋の人なんだ…。だから、ずっと忘れられなくて…。ずっと好きで」
「どうして、今まで話してくれなかったの…」
「だって…、言えば、きみと大岩くんのこと認めることになるからね。だから言えなかった…。初恋の人は、忘れられないね。僕は…子供の頃から勉強ばかりしてた。友達が全
然いなくて…。でも、ちょうちょが好きだった。会社に行けばいつもコンピュータ。気が付けば、人とものの区別もつかなくなっていたのかもしれないね。美和のことも、僕はもののように愛していたのかもしれない。ごめんね。さよなら!」
冬彦は接見を終えようとした。
「冬彦さん!」
「僕はもう、物になりたい、機械になりたい」
冬彦は美和に近づいた。
「美和」
冬彦の手に手を近づけた。
「君には幸せになってほしい…」
そう言って、冬彦は去っていった。
 
美和は荷物をまとめると、冬彦との結婚写真を眺めた。
そして、冬彦がぐしゃぐしゃにした書斎を見て回った。一緒に暮らしたリビングも見て、新聞を片付けた。キッチンも眺めた。冬彦が座っていた椅子も。
そして桂田家のマンションからひとり出て行ったのだった。
 
美和は河川敷にやってきた。そこへ洋介がやってくる。
「いろんなことがあったね」
「いろんなことがあったよな」
今までのことを思い出す美和と洋介。
美和と洋介は抱き合った。
 
それから数年後。
美和と洋介は2人の子供を連れて河川敷を歩いていた。美和はふと何かの気配を感じて振り返る。
「どうした?」
と、洋介。
「なんでもない!」と美和。
草むらには、蝶々が止まっていた。
最終回(第13話)の感想はここをクリック
接見のシーンで、冬彦が美和に思いを伝えるシーンは涙無くしては見られない名シーンだと思いました。
 
冬彦さんは愛情の伝え方を間違えていただけで、本当は美和のことがずっと好きだったという気持ちが伝わりました。
<見逃し動画>第12話
 
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第12話の公式あらすじ

一命を取り留めた律子(宮崎ますみ)。一方、美和(賀来千賀子)は、律子を心配しながらも離婚を願い出るが、冬彦(佐野史郎)と悦子(野際陽子)の脅しで動けずにいた。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第12話のネタバレはここをクリック
律子
律子の容態を心配する健治たち。
律子は無事一命をとりとめた。
「ずいぶん深く切ったんですね…」
と、冬彦は呟く。
美和は、律子についていてあげるように洋介に言った。
「俺のところに帰ってろ、いいな?」
洋介は美和にそう言うと、律子のもとへ行った。
「わかったろ?大岩洋介のところへ行けばこうなるんだ。帰るよ、美和」
「約束は守らないわ」
「なに?君は律子さんが死のうとした場所に一人で戻れるの?無神経な女だな…それにお母さんだってまた何するかわからないよ。僕と一緒に戻らなかったら!だから!美和!戻って僕たちの話し合いを早く済まそうよ!まだ誰か傷つけたいの!?」
冬彦はそう美和に言った。
 
美和は冬彦のマンションに帰ってきた。
悦子は、律子のことを可愛そうだと言った。
「こんなこと子供に話せないわね、本当に死なれたら…あちらの親御さんに顔向けできないところだったわよ。そうだ…私一度、お見舞いに行ってくるわ」
と、悦子が言った。
「うちの嫁の不始末ですもの」
「ほっときなよ」
「どうして…?」
「お義母さんには関係のないことだろう」
「そうはいきませんよ…嫁だって一応は身内なんですから。会社休むってちゃんと連絡したの?」
「お母さんはね、仙台の銀行の人にお会いしてきますが、留守の間、美和さんよろしくね。…美和さん、この家一歩でも出たら、お分かりね?」
「お義母様。律子さんのことは私の責任です。でもこれと私と冬彦さんとのことは別です。離婚の意思は変わりません」
美和はきっぱりと言った。
悦子は首をかしげる。
「お父様のお店どうなってもいいの?律子さんあれだけ追い詰めておきながら、それでも大岩洋介と一緒にいたいっていうの?無神経な人、そりゃ人間誰でもね、人生に一度くらい死んでしまいたいって思うことありますよ。だけどね、実際にね自分の手首をこうやって切る、ああ、もう思っただけでもぞっとするわ。怖いわね、冬彦…」 
「俺だって何をするかわからないよ、美和」
 
その頃、洋介は律子のそばにいた。そばには健治がついていた。律子が目を覚ます。
「お兄ちゃん…」
律子はそばにいる洋介に手を伸ばした。洋介は律子の手を握った。
「酔ってたの…酔って、泣いて、洋介の部屋でお酒探してたら、包丁が…なんだかこう…綺麗に見えて…、ごめんね」
健治はいたたまれなくなって部屋を出た。
「美和さんに…謝っておいて。妊娠したって嘘ついたこと」
洋介はなんとも言えない顔をした。
 
 
12年前を繰り返したくない
その後洋介は冬彦のマンションを訪れていた。
「なんですか?」
「西田に会わせてくれないか?」
「わけのわからない男だな君は。君には常識とか倫理とかそういうものがないのか」
「会わせてくれ!」
洋介は冬彦のマンションに上がり込み、西田!と叫んだ。冬彦は警察に電話をしようとするが洋介に阻止された。
「美和、戻ってこい!俺のところへ!」と洋介。
「帰れ!」
「うるせー!!」
と、洋介は冬彦を突き飛ばしてしまう。
「美和、約束したろう?どこへも行かないって」
「律子さんはどうなる!?君はこんな軽率なことばかりするから、こんなことになったんじゃないか!次は誰を犠牲にしたいんだ?え?」
「やめてえええ!」
と美和は叫んだ。
「お前、人殺しになるぞ」
「どうでもいい!俺には西田が必要なんだ」
「俺もだ!お前以上に!!」
美和は洋介に手を引かれて家を出ていってしまう。
「アアアアアア」
冬彦は発狂した。
そして号泣する。
 
洋介は美和に連れられていた。
「私、行けない」
「どうして!?西田のことか?俺は西田が好きだ!この気持ちは何があっても変わらない」
「私だって…」
「俺たちはもう後戻りできないんだよ」
「そうよ、でも今は自信ないの。このままダメになりそうで…」
「いいか、西田。俺たちは12年前そう思って別れた。ここで別れたら、また同じ過ちを繰り返すことになる。律子のことはなんの責任もない。妊娠したっていうのもウソだったんだ。律子が言っていたよ、謝ってほしいって。だから」
「私よくわかる。律子さんの気持ちよくわかる。だから、私行けない…」
美和はそういった。
 
 
洋介の決意
洋介のもとへ健治がやってきた。洋介は辞表を持っていた。
「話ってなんだ?」と健治。
「すまない。律子のこと。謝ってもどうしようもないことわかってる。償っても償いきれることじゃない。けど、俺なりに考えてみた。明後日の試合、欠場する」
「お前…」
「俺にはそれくらいしか償う方法がない。第一今の俺にはラグビーをやる資格なんてないよ!そうさせてくれ…」
 
冬彦は、蝶の標本の中にしまった洋介の人形を取り出した。
 
美和の実家。
「もしもし、西田でございます」
「大岩でございますが、美和さんいらっしゃいますか?」
春子は受話器を握り締めたままだった。黙っている。
「わかりました。せめて一言だけ伝えてくれませんか?とにかく待ってるからって…」
「もしもし?今から仙台に来れる??」
「はい…」
 
春子は、美和の部屋に入る。
「今、大岩くんから電話があったの。とにかく待ってるからって伝えてくれって。美和、どうするの?」
「いいの」
「美和、もうおやめなさい、自分を騙すの。お母さんちっとも嬉しくないわ。もっと自分に正直になるの。美和はただとばっちりを受けただけなんだから。大岩くん、夕方グランドに来るって。いってらっしゃい。お父さんには内緒よ」
春子は部屋を出ていった。
 
洋介はりんごの皮をむいて、律子の看病をしていた。
「いいの?こんなところにいて…」
「もう少ししたら行くよ」
律子は洋介に人形を渡す。
「これ、作ったの。最後の試合のために。みんなの最後の試合のため…負けたら承知しないぞ!」
「律子…」
「あたしね、ニューヨークの試写に転勤の希望だしたの」
「え?」
「わたし、こう見えても振られたの初めてなんだ。だから、どうしたらいいかわかんないけど。スパっと諦める。だから最後の試合、頑張って!」
洋介は人形を受け取った。
律子は突然苦しみ出した。
 
美和は仙台のグランドに座っていた。
夕方になっても、洋介は現れなかった。
律子は体調が悪化して、洋介は困惑していた。
 
美和の実家。
「母さんと二人で何をこそこそやってんだ。大岩、きてんのか?」
春子ははぐらかすが、常雄は「大岩と会ったのか?」と美和に詰め寄った。
「わたしが行かせたんです」
「ったく、お前たちは」
「お父さんにはわかりませんよ」
と春子。
常雄は春子と喧嘩になる。
「結婚したあとで初恋だなんだの男と会ったってどうにもなるわけじゃないだろ」
「私はそうは思わない…」
「ん?」
「勇気さえあれば…私だって自分の幸せだけ考えて生きてきたわけじゃないわ。償えるならどんなことしても償うわ。だって人生は一度きりでしょう?お腹の子にまで嘘つくことになるもの」
と、美和は言った。
 
常雄は葛藤していた。その様子を春子も見ていた。
 
冬彦は洋介の人形を切り刻んでいた。
「歩けなくしてやる…」と冬彦は言った。
 
 
私のために走って
次の日。
サントス建設ラグビー部の最後の試合。
洋介は出場しなかった。
 
美和は知子の家に来ていた。
知子の具合は良さそうだった。
「大岩くんの最後の試合があるの」
「いつ?」
「今」
「今??今最後の試合やってんの?」
「一人で見に行くの怖いのよ」
「わかった!わたしも一緒にいく!」
美和は知子に連れ出されてしまった。
 
最後の試合に律子が姿を現したが、そこに洋介がいないことに気づいてしまう。
 
その頃、悦子は常雄と会っていた。
「美和さんをウチに戻してください。すぐに」
「冬彦さんとはもうダメだって言ってました…」
「あなた、何言ってるかわかっていらっしゃるんですか?美和さんのお腹の中にはね、桂田家の子供がいるんですよ」
「子供は、うちで産ませます」
「お店どうなさるの?手放してもよろしい?」
「桂田さん、もうやめましょうよ、こんなこと」
「こんなこと?面白いことおっしゃるのね。あなたがいちばん熱心だったんじゃありません?冬彦との結婚に。ご自分の都合のために、ご自分のお嬢さん利用なさって」 
「私は今そのこと後悔しています。間違いは取り返しますよ。娘にそう教わりました」
「何都合のいいことおっしゃっているの」
「桂田さん私は、店奪われても平気です。娘の幸せ奪われるより…」
 
美和が駆けつけると、洋介がいないことに気づいた。
後ろから冬彦もついてきていた。
洋介は律子が作った人形を自宅のマンションにおいて、ベランダから外を見た。
冬彦は懸命に双眼鏡で美和を見ていた。美和は洋介を探していたが、全く見つからない。
そのとき洋介の部屋の電話が鳴った。
「美和です。今グランドにいるの。せっかく試合を見に来たのに、最後の試合なのに、どこにいるの?大岩くん。最後にもう一度だけグランドを走る大岩くんが見たい。私、待ってるから、大岩くん待ってるから。私のために走って。お願い…」
留守電にそう言い残して、美和はグランドに戻ってきた。
 
すると、洋介がグランドにやってくる。
洋介は美和に頷くと、ベンチに駆け寄った。
倒れた健治は洋介に、「かわれって言ってんだ!!」と叫んだ。
「キャプテン!!」
洋介はグランドに帰ってきた。
 
試合が終わり、洋介は美和に微笑んだ。
その様子を冬彦は見つめていたが、そのままグランドを後にする。
洋介の人形にはメスが突き立てられていた。
 
打ち上げ会場には洋介の姿がなかった。
洋介はグランドにやってきていた。
早速、グランドが解体される工事にとりかかるところを洋介は見ていた。そこに律子がやってきた。健治やほかのメンバーもやってくる。そして万歳する。
 
 
自由にさせて
冬彦は家に帰ってきていた。
「グランドで君を見ていた。そんなに大岩洋介が好きなの?」
「初めての恋だったの。自分でも信じられないくらい好きになって、消そうとしても消えなかった。大岩くんは忘れられない人なの」
「じゃあ、なんで僕と結婚したの?」
「ごめんなさい。冬彦さんを愛せると思ったの」
「それで??大岩洋介と一緒になりたいの?」
「今は子供を産むことしか……仙台で産もうと思ってます」
「でも、彼を愛しているだろう?…産むな、子供がかわいそうだ。もういいや。わかったよ。離婚してやる。子供もいらない。せいせいするよ僕も。愛していなかったからね、君の事なんて全然」
冬彦は言った。
 
悦子が入ってきた。
「どうしたの?」
と、悦子はただならぬ様子に聞く。
「お母さん、僕ね、離婚するよ。もうね、我慢ができない」
「あなた、冬彦になに言ったの!?」
「僕が決めたんだ」
「許しません!離婚なんて」
「いいや、もう美和に未練なんてないよ」
「子供はどうするのよ!?うちの大事な跡取りですよ」
「そんなもんいらないよ、殺してやる、いらないよ母さん」
 
悦子は冬彦を平手打ちにした。
「冷静になんなさい!!あなたはね、この家で美和さんに子供産ませればいいの!」
「やだ……ぼ…美和のことなんてもうこれから愛せないよ」
「愛なんて、そんなもん、いずれにせよ覚めます!要りませんそんなもの」
「どうして」
「どうしてって、あなたはねお母さんの言うとおり生きていけば間違いないのよ。今までもそうだったでしょ??あなたひとりじゃなんにもできないでしょう?」
「僕をそうしたのは母さんじゃないか。何もかも自分で決めて」
「お母さん親なんだから、当たり前じゃない」
「好きにさせてくれよ!!」
「冬彦!ちょっといらっしゃい!!」
悦子は冬彦を部屋へ連れ出した。
 
「あなたの欲しいものみんな買ってあげたでしょう?パソコンも、蝶標本も、ごらんなさい!!ちゃんと!!買ったものを粗末にしたら許さないって言ったでしょう?美和さんだってそうでしょう!?美和さんだってお母さんが結婚させてあげたの。お母さんが与えたもの勝手に捨てるなんて許しません!!」
「美和は違うよ…こんな物とは違う。こんなのと違うよ」
冬彦は蝶標本やパソコンを投げて暴れ始めた。
「やめなさい!!」
冬彦はガラスの破片を持って、悦子のことを刺した。
「もう死のう…」
そして冬彦は泣いた。
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冬彦が悦子を刺してしまうシーンは衝撃的でしたが、初めて悦子に反抗を見せるシーンでした。また、常雄が悦子と話し合うシーンも印象的でした。言いなりになっていた常雄でしたが、やっと美和を守る父親としての顔を見せるところが良かったです。
<見逃し動画>第11話
 
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第11話の公式あらすじ

律子(宮崎ますみ)は洋介(布施博)との仲が壊れ、「洋介の子供を妊娠したかもしれない」と美和(賀来千香子)を脅す。その夜、悦子(野際陽子)も美和を訪ねてきて…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第11話のネタバレはここをクリック
洋介の家
洋介と美和が部屋で一緒にいると、そこに冬彦がドアをノックする。横には律子もいた。
「開けろおおお!開けろおおお!」
冬彦はそう叫んでいた。
「わたしが行くわ」
と、美和が言うが、洋介は、いや、俺が…と言った。
洋介が開けると、冬彦は微笑んだ。
そこで律子を見せて、洋介は、律子…と言った。
「別れたばかりなのにあんまりよ!!」
と、律子は逃げようとしたが、冬彦が制する。
しかし律子は逃げていった。
「へえ!美和。君はやっぱり僕が思っていた通りの女だ。嘘つきで、淫乱で、まだ僕の思い通りの妻になっていない」
「どう思われてもいいわ」
「開き直ったな。おいで、うちで話そう」
「いいえ!」
「おいで!僕の妻だぞ」
「彼女はここで暮らす。子供は俺が育てる!!」
冬彦は部屋に入ってこようとしたが、洋介が突き飛ばして、ドアを閉めてしまった。
「帰ってくれ!!」
「美和あああ!必ず戻ってもらうからね!いーち、にー、さーーん、しーー、ごーー、ろーーく」
「大丈夫だよ、俺がついている」
洋介は美和を抱きしめる。
「ひゃーーくろく、ひゃーーくしち、ひゃーーくはち」
冬彦はマンションの廊下で座り込んで数を数え続けていた。ごーん、ごーん、と冬彦は言った。
「大丈夫だよ」
洋介は美和を励ました。
 
洋介はリビングで目を覚ました。
気が付くとどこにも美和がいなかった。
美和はベランダで洗濯物を干していた。そして、朝食を作る。
「初めて、ぐっすり眠れたの。初めて」
と美和は言った。
「本当にこれで…」
と美和は言いかけた。
すると、インターフォンが鳴る。
ドアスコープを覗く洋介。洋介はドアを開けた。
そこには常雄が立っていた。
「どうも…」
「お父さん…」
と美和は言った。
常雄はスーツを着ていた。
「すみません、僕が一緒に暮らそうと…」
「違うのお父さん、私が」
「会社は?まずいでしょう?遅刻したら」
と、常雄は大岩に言った。
「いいんです…」
「大岩くん、いいのよ、行って」
「いえ、美和さんを責めないであげてください」
と洋介は常雄に言った。
「よしてくれ、俺はあんたが嫌いなんだ。失礼…ともかく、私は娘とふたりで話がしたいから」
洋介は頭を下げると、家から出た。
美和が見送った。
「ごめんなさい…」
「どこへも行くなよな、じゃあ」
洋介はそのまま会社へと向かった。
美和は部屋に戻り、常雄と話をすることになった。
「身体、具合どうだ?あれは?つわりは?」
「大丈夫」
「そうか…、東京にも静かなところがあるんだな」
「どうしてここにいるってわかったの?冬彦さんに聞いたの?」
「なぁ、美和。冬彦さんとはもうだめか…」
「お父さんには悪いけど」
「大岩はいいのか?」
美和は黙ってしまう。そして台所のほうを向いて泣いた。
「ごめんなさい…」
「美和、お前仙台帰ってこないか?子供のことは何も心配いらないから。仙台、いいぞ」
常雄はそれだけいって、帰った。土手に座り、考え込む常雄だった。
 
 
憔悴の律子
洋介が出勤すると、和也が「りっちゃんとなんかあったんすか?」と聞いてきた。
「無断欠勤。あの元気印のりっちゃんがですよ?一緒に最後の練習メニュー作ろうって約束したのに」
「健治…」
と洋介は健治に声をかけた。
「律子は?」
「会ってない」
洋介は心配になる。
その頃、律子は体調が悪くなっていた。そして薬局で、妊娠判定薬を購入する。
 
その頃、美和は春子に電話をかけていた。
「いろいろ、心配かけてごめんなさい」
「ううん、お父さんに会った?」
「ねえ冬彦さんのお義母様に何か言われたの?隠さないで」
「美和。あなたは自分のことだけ心配していればいいのよ。いいわね?」と春子。
美和は洋介の部屋のゴミ出しをしていた。すると律子と遭遇してしまったが、律子は洋介のマンションに入り、自分の私物を取っていこうとする。
「私のものだけとったらすぐ帰りますから!」
と、律子が言った。
「このカップ、わたしが買ったの。包丁もお鍋も。いいのよ、使って」
「ごめんなさい…」
「赤ちゃん、どうするの?ねえ!」
「産むつもり」
「そう…、洋介、あたしにはおろせっていうかしら?もしわたしが妊娠していたらの話よ」
「え、そうなの?そうなの!?律子さん」
「そうだったとしてもおかしくないでしょう?この間まで付き合ってたんだから」
律子はそう言って、帰った。
美和は我に帰り、不安になる。
 
 
話し合い
夜になり、インターフォンが鳴り、洋介が帰ってきた。
「おかえりなさい」
「どうした」
「ごめんなさい、ぼーっとしてて」
「外食いに行くか?動かないほうがいいか。よし、俺に任せろ!」
洋介は焼きそばを作った。
試合前だからビールは飲まないと言った。
美和は律子のことを心配していた。
「なんかあったのか?俺がいない間に…」
美和は黙った。
またインターフォンが鳴り、洋介が開けるとそこには悦子が立っていた。
「こんばんは、ちょっとよろしいかしら…」
「お義母様…」
「あ、そのままでよろしいわよ、座ってちょうだい」
悦子はやきそばの光景を見てそう言った。
「冬彦がね、ようやく話し合いをする心構えができたと申しますの。ですから、これから私と一緒にうちに来てくださいません?あなただって話し合いしたいんでしょう?冬彦の気が変わったら、また次の話し合いいつになるかわかりませんよ。…大岩さんからも何かおっしゃってくださいな。あなただって結婚したいのに、こんなことしてんのいやでしょう?筋の通らないことは嫌でしょう?あなたもスポーツマンなのだから」
「話し合いでしたら、日を改めて、僕も同席した上で…」
「いいの、伺います」
と、美和。
「西田!?」
「大丈夫よ」
悦子は美和と一緒に帰宅することになる。
「どうしたの、美和さん、急ぎましょう!」
美和の足取りは重かった。
「冬彦ー!美和さん戻りましたよ!!おかえりなさい美和さん…」
冬彦が部屋から出てきた。
「おかえり」
マンションの鍵はしっかりと締められてしまった。
冬彦は木馬に乗っていた。
クマのぬいぐるみに悦子は話しかけていた。
「いやですねー、私もうすぐおばあちゃんですって!」
悦子は、先にお風呂に入ってくるわねと言った。
「冬彦、生まれてくる子供の幸せを一番に考えるのよ」
「わかってる…」
悦子は美和に向かって、どうぞごゆっくりと言って去った。
 
美和は終始訝しげな顔をしていた。
「離婚はしないよ」
「気持ちは変わらないわ」
「美和、愛してる」
「私は冬彦さんに愛されているなんて感じたこと一度もなかったわ!結婚してから一度も…」
「それを言いたいのは僕のほうだよ。いつも大岩洋介のことばかり見て」
「大岩くんのことがあるから離婚したいんじゃない!誤解しないで!」
「誤解しているのは君のほうだよ。僕は君のためにあんなに変わろうと努力したのに、君は全然わかろうとしなかった。僕がどれだけ君を愛しているか…大岩洋介への嫉妬に、どれほど苦しんでいたか、だからつい、君にひどいことをしてしまう」
「私はそういうあなたについていけないの!離婚してください」
「偉そうな口きくな!昨日のあれはなんだ。男のところに泊まったりして。あれが結婚している女のすることか?離婚はしないよ。生まれてくる子供のためにも」
冬彦は木馬を揺らした。
「子供はわたしが育てます」
「あんな男に僕の子供を抱かせるなんて…アアア!許さないぞおおおお!」と冬彦は叫んだ。
 
悦子は布団の用意をする。
「どうだった?」
「お母さん、疲れたよ」
「パジャマ着て寝ないとダメよ」
「いやだ」
冬彦はそのまま眠ってしまった。
悦子がリビングに戻ってくると、美和は悦子と対峙した。
「今日はこれで失礼します」
「きちんと話し合いが終わるまでこの部屋にいていただきます」
「そんなことできません」
「あなたがこの部屋を一歩でも出たら、お義父さん、お店手放すことになるわよ」
「お店の融資を…」
「わたしがストップさせます。あなた次第よ。あの店が存続するかどうかは…」
「そんな」
「仕方ないでしょう。あなたにこの家に戻ってもらうためにはこれしか方法がないんですもの」
「父には関係ないじゃないですか!!」
悦子はバービー人形を手入れし始めた。
「私はね、ただあなたと冬彦によく話し合ってもらいたいの。生まれてくる子供のためにも…」
バービー人形のお腹には子供がいた。
 
その頃、洋介は電話の前で待っていた。何度も電話しようとする。そこへ電話がかかってきた。
「もしもし!西田か!?」
「うん、ごめんなさい。今日は帰れないの」
「なんかあったのか?話し合いなら昼間すればいいだろ」
「待って、本当に大丈夫だから…明日には帰れるようにするから…」
「なんかあったら会社に電話しろよな、西田…頑張れよ。待ってるぞ…」
「うん」
美和は電話を切った。
 
悦子は冬彦の部屋にいた。
 
美和はリビングでただどうすることもできずにいた。
すると突然ベビーベッド用の飾りが回りだした。美和はその不気味さに呆然とする。
 
 
翌朝。美和はリビングで目が覚める。
「ごめんなさい、起こしてしまった」
「いいのよ、あなたはじっとしていて。あなたはお腹の赤ちゃんのことだけ考えてればいいのよ」
と言って悦子は家事をしていた。
 
 
最悪の事態
洋介は会社のエレベーターで律子と遭遇する。
「美和さんから聞いた?」
「え?」
「聞いてないんだ…あたしね、妊娠したみたいなの」
そう言ってエレベーターから律子が出ていく。
 
悦子は美和に胎教CDを聞かせていた。
「お義母さん、父からお店を奪うつもりですか??」
「何怖い顔して。誰がそんなこと好き好んでするもんですか!あなたがこの家に戻ってきてくれたらいいのよ」
悦子はいろんな胎教グッズを美和に見せてくれた。
 
洋介は最後の試合に向けてラグビーに精を出していた。
律子は浮かない顔をしてベンチに座っていた。
洋介は律子に話をしに行った。
「律子、さっきの話本当なのか?病院行ったのか?」
「家でもテストできるのよ、最近は。もし、本当に妊娠していたらどうする?あの人の子供は洋介が面倒見るんでしょう?私にはなんていうの?私のは洋介の子よ!…アハハハハハハ!嘘よ、嘘、全部嘘よ、こういう女なのよ私!」
そう言って律子は去った。
 
「遅いわね、冬彦。先にいただきましょうよ」
「私は結構です」
「お腹の赤ちゃんのためにもね、ちゃんとした食事をしないといけないのよ!」
律子は美和に食事の席に連れ出した。
「そうだ、冬彦がお産に立会いたいって言ってたから、病院予約したから。今度からそっちの病院へ行ってくださいね」
「お義母様!私は離婚をするために、そのために、ここにいるんです!」
「…ったくまぁ、あなたも強情っぱりね。もうすぐお母さんになるのよ。どうするの、そんな子供みたいにわがままばっかり言って」
 
洋介は電話をかけたが、美和は出なかった。傍らを健治が通り過ぎていった。
 
その頃律子は泣いていた。酒におぼれ、忘れようとしていた。
 
冬彦が帰ると食事ができてきた。
「お風呂入ってきてくださいな、美和さん」
と悦子が言う。
「冬彦さんとお話をしたら、帰りますから」
「明日にしてくれないか?疲れてるんだ」
「明日は帰らせてください」
そこへ洋介から電話がかかってきた。
「話し合いは終わりました。美和はこちらで子供を産みます失礼します」
悦子が出てしまい、洋介にそう告げられてしまった。
「大岩さんってたしかサントス建設でしたよね。うちの主人ね、あちらの重役の方とも懇意にしていましたのよ」
「うちの父と同じ目に合わせるつもりですか?」
「それはどうかしら」
「僕は美和が戻ってきてくれるためにはどんなことだってするよ。美和、新しい生活をしよう」
 
美和が洋介の家に電話をかけると、律子が出たが、律子は話しているときに意識を失ってしまう。
美和は慌てて出て行った。
 
美和が洋介の家に駆けつけると、律子は手首を切り、自殺未遂をしてしまっていた。
美和は救急車を呼び、そこに洋介と健治も駆けつけた。そこにはなんと冬彦もいた。
「このふたりが一緒になろうとすると、誰か不幸になる。ンフフフフフワハハハハハ」
冬彦は大声で笑った。
第11話の感想はここをクリック
ついに最悪な事態になってしまいました。美和や洋介も、悪かったのではないかとこういうことになってみると、そう思います。
登場人物の中で、律子がいちばんかわいそうだし、律子が不憫でした。
<見逃し動画>第10話
 
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第10話の公式あらすじ

冬彦(佐野史郎)から「子供を堕ろせ」と言われ傷ついた美和(賀来千賀子)は実家に帰る。今度こそ離婚すると父母に話し、悦子(野際陽子)と冬彦を呼んで話し合うことに。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第10話のネタバレはここをクリック
いい娘になれない
翌朝、冬彦は西田家に電話をかけた。
傍らには、家を出る、と美和からの手紙が置いてあった。
「お父さんだなんて言われると恥ずかしいなぁ」
と冬彦は言った。
「美和にも言ってあげてください。君はお母さんになったんだって…」と。
 
美和は実家に帰ってきた。
春子はおめでとうと祝福した。
「さっき、冬彦さんから電話があったのよ」
「よう」
と常雄は言った。
「いろいろあったけどこれで一安心だね」
と常雄は言った。
「お父さん…」
「なんだ」
「ごめんなさい…私だめなの…いい娘にはなれない、
お父さんが望んでいるような…」
「どういうことだ」
「冬彦さん、電話でどう言ったか知らないけど、もうこれ以上耐えられない…どうしても!!」
美和は言った。
「美和…」
「離婚します」
「美和、子供はどうするの…」
と春子は心配そうに言った。
 
 
憎しみの冬彦
洋介がロッカールームにいると、和也が
「桂田さんという人が呼んでます」と
洋介を呼び出した。
 
洋介が会いに行く途中で、律子に遭遇してしまう。
「律子…」
「冷たい雨だったね、慰めなくていいよ。
あたしフラレたなんて思ってないから」
待っていたのは冬彦だった。
「俺に何か?」
「風邪ひきませんでした?昨日はすごい雨だったから。あなたの子でしょう?美和のお腹の中の子は」
「何考えてんだ?あんた。西田がそんな女だと思ってんのか?」
「だってあなた、いつだったか、仙台で美和と朝まで一緒にいたでしょう?」
「ふざけるな」
「何もしなかったって誓えますか?」
「あんたなんかと暮らしてるなんて、美和が可哀想だ」
「美和は俺が幸せにするー!でしたっけ?笑ったな。それに、あなたみたいな会社の給料じゃ、美和を幸せになんてできませんよ。美和は贅沢に慣れきってる。あなただってラグビー引退したら、窓際で飼い殺しでしょう?」
「俺は自分が能無しだってこと知ってる。だけどあんたは自分が狂ってるってことに気づいてない」
「へへ」
冬彦はラグビーボールを洋介に投げつけようとしたが、洋介ははらいのけて冬彦の胸ぐらをつかんだ。
「ボールはな、一度手にしたらそう簡単に手放すもんじゃねえぞ!出て行け!出て行けよ!」
洋介は冬彦を突き飛ばした。
冬彦は洋介に向かってボールを投げつけ続けた。
「渡さない!美和は絶対に渡さないぞ!絶対に!!」
と言った。近くにいた部員たちも驚いた。
 
 
西田での攻防
美和の実家には悦子と冬彦が訪れた。
「勝手に帰ってしまって…」
と美和が言う。
「いいんだよ、僕もそうしてほしかったからね」
と冬彦が言った。
「お義母様…」
と美和は言いかけたが、常雄たちは制した。
「なんだか、変ですね、どうしたの美和さん」と悦子。
「いえ…」
「乾杯いたしましょう」
と悦子は言った。常雄はグラスを掲げようとした。
「冬彦さん、離婚してください。やっぱり一緒に暮らせません。私なりに努力はしたつもりです。でももう我慢ができないんです」
「どうしたの?冬彦、あなたもううまくいってたんじゃないの?」
悦子はそう尋ねた。
 
「昨日、冬彦さん子供ができたこと話したら、ほかの男の子供だろう?おろせって…」
「本当なの?」
「どうして、わたしがほかの男の子供を作るの?私には殺せって聞こえたわ。あなたは私のこと少しも信じてくれなかった。こんな結婚続けられません。何を生きがいにしていいかわかりません。何を心の支えにすればいいのか」
「美和さん、ちょっと待って、お腹の子はどうするの?」と悦子。
「冬彦さんの子供を育てる自信…ありません」
「あなただけの子供じゃないんですよ!!冬彦…こんなこと一方的に言われていいの?」
「美和…今は僕の子供だと思っているよ」
「美和さん…、この子がなんて言ったか知りませんけどね、あなたも何かっていうとねそうやってバカのひとつ覚えみたいに離婚離婚って大人げないことだと思いませんか?」
「いえ、よく考えたことです。離婚します…」
「勝手な真似はさせません!!あなたも黙ってないでなんとかおっしゃってください」
と、悦子は常雄たちに促した。
「どうして…」
冬彦は常雄に、大岩洋介と会っているところを見たのだと言った。
「言いすぎました」
と冬彦は謝った。
「あなたが謝ることじゃないわ!!」
と悦子が制する。
 
「ちょっと、お母さんは黙っていてよ。…言いすぎましたが、今は僕は美和のことを信じようと思っています。美和と一緒にやり直したいんです…子供と三人で幸せな家庭を作りたいと思っているんです。もう一度考え直してもらえないかな?生まれてくる子供のためにも…お義父さん、美和を愛する気持ちは誰にも負けないつもりです。お義父さんからもウチに戻ってくれるように…お願いします」
と冬彦は土下座した。
「偉いわね、冬彦…よく言いましたね…」
と悦子は冬彦をなだめた。
常雄たちは悦子と冬彦を見送った。
「常雄さん…」と悦子が戻ってくる。
そして、悦子は店の融資の期限をちらつかせて脅してくる。常雄は黙り込んだ。
美和はその夜、眠れなくなってしまった。
居間には春子がいて、春子は酒を飲んでいた。眠れないのだという。
「お父さんは?」
「とっくにいびきかいてるわよ」
と言って美和に酒をついだ。
「離婚したい本当の理由は何?冬彦さんだけなの?大岩くんとずっと会ってたの?大岩くんのこと…」
「勝手すぎるもの。私仕事探してひとりでやってみようと思う」
「お腹の子供はどうするの?下ろそうと思ってるの?もしそんなことしたら、あとできっとあなた自身が傷つくと思うわ。無理しちゃだめよ…肩の力を抜いて。たまには風まかせってのもいいものよ」と言った。
 
 
同じ運命
翌日。女子高生が美和の実家お菓子屋を訪れた。
「あの、美和さんいらっっしゃいますか?」
美和は女子高生を家に招き入れた。
「でもよくわかったわね」
「12年前のことをお母さんに話したら知ってたの。超有名みたい。あの、相談があるんです。誰にも言わないって約束して。私、できちゃったみたいなの」
 
その頃、女子高生の彼氏は洋介に相談をしていて、その夜定食屋で洋介と美和は再会を果たす。
 
冬彦はその夜、人形をあやしていた。
家中ぬいぐるみだらけの部屋で冬彦は暴れた。
 
「彼女ね、うみたいんですって」
と、美和は言った。
女子高生はこのまま別れて思い出にしたくないと言った。
洋介はせっかく芽生えた命なんだから大事にしようぜといって、女子高生の彼氏の頭を叩いた。
昔は大岩くんの試合を見ているだけで嬉しかったなと言った。
「俺みたいに根が単純な人間でもいろいろあるからな」
「わたしも頑張らなきゃ!」
「おう!」
「おう!」
美和は帰るねと言った。
 
翌朝。美和は冬彦のマンションに帰った。
「おかえり、美和、ごはん。外食はまずくて。冬彦さん私話をしにきたの」
「離婚のこと?美和は変わったね」
「自分を殺して生きていくなんてできない」
「時間が経てばまた忘れる」
冬彦は去ろうとする。美和はそれを制する。
「冬彦さんあなたとはやっていけない!!」
冬彦は部屋に閉じこもってしまった。
美和は離婚届を置いて出ていこうとする。すると電話がなった。
「知子…どうしたの?泣いてるの?」
美和は知子が泣いているので、慌てて知子の家に向かった。
知子は憔悴していた。
「どうしたの…」
「赤ちゃん…」
「まさか…」
「お腹が痛くなって出血して、病院行ったら手遅れだった」
 
 
別れ
洋介は律子とグランドで会う。
「律子、オレ…」
「私の星座は焦って大きな変化望むと失敗するんだって。あの人、西田さん離婚するの?」
「それはわからない」
「子供は?」
「それも西田の問題だ」
「じゃあ、洋介はどうしようっていうのよ!?」
「ただ…そばにいようと思う」
律子は歩き出した。
「どうやってさよならしよっか!…みないで!!ここでいいね!?洋介と最初にあったのもグランドだったし、プロポーズされたのもグランドだった、さよならするときも汗と土の匂いの中がいい!!」
律子は自分で作った人形を洋介のほうに向けてお祈りをして、泣いた。
そして走り去った。
 
美和は知子のそばにいた。
眠る知子を見て、悲しそうな顔をする美和。
そして買ってあったベビーシューズを見て悲しそうにする。
 
美和は春子に連絡した。
「あの封筒は捨てましたって、どういうこと??」
美和は冬彦の家に帰ってきた。
「冬彦さんあけて!!離婚届捨てたのね!?冬彦さん!!!」
美和は絶望の中でドアのノックを続けたが、誰も出てこなかった。
一方、冬彦はドアの隙間からその様子を見ていた。
 
 
うちに来い!
美和がトボトボと歩いているとそこへ洋介がついてくる。
「元気ねえな!」
「大岩くん…」
「どうした?」
「私ね、離婚することにした…決めたの」
「そうか。子供は?」
「うん。大丈夫。どうすんだよ…」
「産む。産んでわたしが育てる。決めたの」
「そうか…今日はどうすんだ」
「知子のとこに泊まる」
「そう…子供…な、一緒に育てよう…」
洋介はそう言った。
「俺と一緒に育てよう…じゃあな」
そう言って、洋介は去ろうとした。、
「律子とは別れた。もう一度言うぞ。
子供は俺が育てる。ウチに来い!いいから来いよ」
美和は呆然とした。
「そうだよ、それでいいんだよ」
洋介は微笑んだ。
「大岩くん…」
美和は洋介についていった。
「散らかっているけど、遠慮するな」
そこには、冬彦がついてきていた。

第10話の感想はここをクリック
今回は洋介が動く回でしたが、私としては何年も付き合っている彼女を、プロポーズまでしておいて振るのは理解できず、洋介の身勝手さに悲しくなりました。冬彦も悪いかもしれないのですが、洋介も自己中心的だと思います。洋介は自分で美和の子を育てると言いましたが、その言動も無責任に感じました。

<見逃し動画>第9話
 
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第9話の公式あらすじ

悦子(野際陽子)は、冬彦(佐野史郎)が落ちぶれたのは美和(賀来千賀子)のせいだとなじる。その上、洋介(布施博)と律子(宮崎ますみ)の会社を訪ね…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第9話のネタバレはここをクリック
すれちがい
朝になり、美和は訝しげな目で冬彦を見た。
 
冬彦は新聞を読んでいる。
「書斎で寝た。一緒に寝たくないんだろう?僕を異常だと思ってるの?僕はどうしたらいいんだ?」
「私こそ、どうすればいいのよ」
「何?怒ってるの?昨日4人で食事したこと。それでなの?」
「私は冬彦さんとやり直したくて戻ってきたのよ」
「わかってるよ。だからこうして…」
「もっと私を信じて」
冬彦は新聞をたたむと、仕事へ出かけてしまった。
 
美和は、知子に昨夜のことを相談していた。
「ちょっと、美和。許せないことは許せないってちゃんと言った?」
「言った。でもなんかすれ違っちゃうのよ」
「冬彦さんみたいに、すごく頭がいい人ってさ、あたしなんかとはちょっと違うのかもしれないね。あの人はあの人なりに美和のことをちゃんと思ってることは確かよ。ひとつひとつ解決していくしかないのかな…」と知子は励ました。
 
 
一方、洋介は仕事中も昨夜のことが頭から離れなかった。
 
「洋介、飯行こうぜ」
と健治から誘われ、洋介は食事に向かった。
すると、律子がやってきた。
「律子、そこ座れよ」
「おう」
 
健治は洋介と律子をふたりにして、去ってしまった。
「なんだよおっかない顔して」
「昨日はごめんね、洋介に嫌われちゃったかなと思って…」
律子は、婚約をすっとばして、いっそ結婚しちゃう?と提案した。
「ああ」
「式場のこととかいつ決める?迷ってんの?結婚」
「んなことないよ」
律子は不安そうにした。
 
その夜。
冬彦はお守りの人形を蝶の剥製のところにしまった。
美和が、冬彦の書斎に入ると、冬彦がフローリングに寝転がっていた。
「冬彦さん、そんなところで寝たら身体壊すわ。ベッドで寝て」
「僕はいつもトップだった。できないことは何もないと思ってた。寝室に行くのが怖いんだ…。美和、悪いけど向こうへ行って」
「何もしなくていいの…、何もしないで、ただそばにいて。お願い」
冬彦は美和の手を握った。ベッドに腰掛けた。
「私たち、新婚旅行まだでしょう?」
「ヨーロッパ一周キャンセルしちゃったんだ…美和どこがいい?」
「うーん、ミーハーして、ハワイとか」
「ああ、わかった。じゃあ僕が予約するから…おやすみ」
美和は電気を消した。
冬彦はベッドに入ろうとしたが、美和の隣にやってきて寝た。そして、美和の肩を抱いた。
冬彦は眠れなかった。美和が冬彦を抱きしめたとき、冬彦は「嘘だ!」
と言って部屋を飛び出してしまった。
美和は驚いてしまった。
 
美和は次の日、ラグビーをする洋介の姿を見かけて、じっと見てしまうが、黙って通り過ぎた。洋介もまた、美和の姿を確認し、追いかけていったが、呼び止めなかった。
 
 
風邪の冬彦
そして、体調を崩した冬彦が早退してくる。
美和はお粥を作っていた。
すると、そこへ悦子がやってきた。
「風邪!?冬彦さん!!」
悦子は冬彦を看病する。
「冬彦、食べないわよ。りんごすったやつじゃないと」
悦子は、りんごを冬彦に食べさせる。
「美和に、やってもらうから…」
「わかってるわよ。でも美和さん、この桂田家の風邪の治し方知らないでしょう?」
悦子は冬彦に食べさせると、美和さん、ちょっと、と言って美和を呼び出した。
「ちょっと、ここにお座りなさい。夫の健康管理もできないようじゃ困りますね。冬彦、仕事忙しいの?毎晩帰り遅いの?」
「今の会社に移ってからは、前より早く帰ってきます」
「今の会社って…、何ですか?あんな会社。あなた、冬彦がどんな会社で働いているのか
見たことあるんですか!?自分で行って見たことあるんですか!?冬彦…あんなところで…あんな人たちと一緒にしごと…」
悦子は泣いた。
「あなたが悪いんですよ、みんな!!ちょっと電話拝借しますわよ、私ね、冬彦の風邪がよくなるまでここに泊まりますから!!」
と悦子は言った。
「あ、もしもし、桂田でございます」
 
次の日の朝、冬彦はすっかり快方に向かっていた。
 
 
悦子の来襲
翌日。
洋介と律子のもとへ悦子がやってきた。
「どうも、その節はいろいろと…」
悦子が言った。
「あなたが、中井律子さんでございますか?」
「はい…」
「私、桂田冬彦の母でございます」
律子はぎょっとした。
「お二人、ご一緒のときにお話聞いていただいた方が良いと思いまして…ちょっと、これ読んでいただけます?」
悦子は、美和のもう二度と会わないという手紙を洋介に渡した。
「それが、何か?」
と、洋介。
「守ってくれているかしら?」
「会ってませんから」
「一度も?」
「この間、4人で会いましたけど」
と、律子。
「そんなことは冬彦から聞いて存じています。二人きりって意味です」
「会っていません」
「そうですか…」
「なんなんですか、一体」
と、律子は声を荒げた。
「あなた、まだ美和さんに未練があるでしょう?どうなんですか?」
「そんなことを聞きに、わざわざいらっしゃったんですか?」
「この方の前ではっきりと…大岩さんの気持ち聞かせていただきたいんです」
「僕たちのことは、あなたには一切関係ないと思いますが」
「ところが、ございますの。あなたの存在があの子の人生の邪魔になっているんです」
「何言ってるんですか!?」
「情けないことに冬彦は、いつもあなたの影に怯えていますのよ。もしかしたら美和さんが自分よりあなたのことが好きなんじゃないかって、本当はあなたと結婚したかったんじゃないかって、あなたもそう思いません?」
「失礼ですけど、冬彦さんがああなったのは、あなたの教育方針が悪かったからじゃありませんか?」
「んふふ、元気なお嬢さんですこと」
「おかげでこっちは迷惑してるんです!!」
「迷惑してるのはあなただけじゃないんですか?この方喜んでるかもしれませんよ」
洋介はぎょっとした目で、悦子を見た。
「とにかく、もう美和さんには会わないでくださいね。美和さんに約束破るような真似させないでください。じゃ、ごきげんよう」
悦子は去った。
「なんで言い返さないの?あんなおばさんの脅し、なんで黙って聞いてんのよ!?会ってるから!?本当は美和さんと結婚したかったから??」
「うるさいよ!!」
「もういい!結婚なんかもういい!!」
洋介は悦子の去ったほうを睨みつけた。
 
「大岩さんに会ってきました、律子とかって人も一緒に」
美和に悦子はその報告をした。
「え?」
「もうこれ以上、冬彦に迷惑かけないようにってしっかり言ってきましたから」
「そんな…大岩さんたちには何の関係もありません!」
「いただきます」
美和が淹れたお茶を悦子は飲んだ。
「お義母様、私は冬彦さんと、ふたりでやり直そうと思ってここに戻ってきたんです。
冬彦さんも努力してくれています。私たちなりに一生懸命…ですから、少し私たちを
そっとしておいてくださいませんか?」
「私に引っ込んでろって言うんですか?そう…わかりました…じゃあ仙台に帰ります。
冬彦をよろしくね」
悦子はそういった。
 
 
洋介の想い
洋介は冬彦の会社を訪ねた。
「二人だけで話せませんか?」
周りには強面の取り巻きがいた。
「気にしないでください、部下ですから。それで…ご用件は」
「単刀直入に伺います。美和さんはあなたと暮らして、幸せですか?」
「何ですか?急に」
「先ほど、あなたのお母さんがお見えになりました。僕と美和さんが会ってないかを確かめに」
「そうですか」
「あなたもお母さんも、美和さんをずいぶん誤解していますよ。美和さんはあなたとやり直そうとしているんですよ。それなのに、あなたはまるで彼女を信じていない。この前も、わざと律子の前に僕と美和さん会わせようとした。あれじゃひどすぎますよ。もっと彼女を信じてあげてください」
「あなた、夫である僕より美和をよくご存知のようですね!でもね、僕が美和を信用できないのは、あなたがいつも美和のまわりをうろちょろしているからなんですよ。人の女房とこそこそ会って」
「こそこそなんてしてませんよ!!僕は友達として…」
「何とでも言えるでしょう??とにかく他所の夫婦のことに口を出すなんて、大人のすることじゃないな」
「美和さんは、幸せなんですか?それとも…。いつも苦しそうな顔をしているのは、あなたたちの結婚が間違えているからなんじゃないですか!?違いますか?」
「ち…ちが…、もし、そうだとしたら、どうだというんですか?」
「そのときは…」
「そのときは、俺が美和を幸せにするうううう!!ですか?」
冬彦は笑った。
「ラグビーしか知らない人は単純で…」
洋介はカチンと来て、殴りかかろうとしてしまうが、取り巻きが阻止をした。
「あんた腐りきってる!美和は俺が守るぞ!!」
洋介は取り巻きにボコボコに殴られてしまった。
 
「美和、あんな奴には渡さないからね。うううううううううう」と冬彦は唸った。
 
洋介の様子がおかしいことに律子は心配を隠せなかった。そして健治も。
 
 
妊娠
美和は、ある日、つわりがあり、婦人科を受診。妊娠していることがわかった。美和は知子に報告をした。
「子供が出来ちゃえば、ころっと優しくなるもんよ」と知子は言った。
「あの人の子供産むのが怖いの…」と美和は言った。
 
 
健治の想い
洋介は、グランドで健治と顔を合わせた。
「健治…すまん!」
「なんだよ、どうしたんだよ、律子のことか…?あの人か…おい」
「俺は昔、昔あいつを苦しめた。それがずっと気になってた…あいつが幸せになってくれたら。ずっとそう思ってた。でも…今のあいつはほっといたら、どんどん不幸になっちまうだけなんだよ」
「だから何なんだよ」
「だから俺だけ幸せになるわけにいかない」
「律子不幸にして、お前だけ幸せになるのか?好きなのか?どうなんだよ!!」
洋介はグランドに土下座した。
 
「なんで、なんで律子と付き合った!?律子と結婚の約束までして」
「律子のことは本気だったよ!!でも会っちまったんだよ、あいつに。あいつのお守りになるって。あいつのそばにいたいんだ」
健治は洋介にタックルをする。雨の中、健治は洋介にタックルを続けた。
「律子とお前の六年はなんだったんだよ!!おらあああ」
健治にタックルされた洋介を見かねて和也は律子を呼んだ。
大の字になった健治しかいなかった。
「忘れろ、洋介のことはもう忘れろ」
「どういうこと?どこいったの!?」
律子は駆け出した。
「わたし洋介じゃなきゃいやあああ!」
 
 
どしゃぶりの告白
美和の家の電話が鳴り、洋介だった。
「俺だ…会いたい…」
「何言ってるの…」
「待ってる」
「どうして。もう会えないって…」
「俺はもう自分に嘘つけない、出てこないなら俺が行くぞ」
「行くわ…」
「待ってる…」
美和は雨の中、洋介のもとへ向かった。その姿を冬彦が見ていた。
「こんなこと、やめて」
「西田、俺、お前のことだけ考える、お前幸せにする、あいつと別れろ。あいつと別れろ」
「帰って!」
「好きだ!好きだ。俺、あの頃からずっと…」
「バカ!私だって…私だって…」
律子は橋の上から見ていた。
律子は橋から駆け下りてきた。
「お腹にあの人の…」
と美和は言った。
「もう大岩くんを好きになっちゃいけないんだ…帰って…
お願い…」
美和はうずくまって泣き、立ち上がると去ろうとした。
洋介は雨に打たれて泣いた。
「バカヤロー!!」
 
美和はびしょびしょのまま家に帰った。
そして部屋でうずくまった。
「おかえり」
「どうしたの、そんなに濡れて!!」
冬彦はタオルで拭いてくれた。
「冬彦さん、病院行ってきたの。赤ちゃん…」
「そう!!」
冬彦は美和を抱きしめた。
「僕の子じゃないんだろう??そうなんだろう?」
「どうしてそんなこと言うの?」
「大岩洋介の子だろう??会わないと誓ったのに、
今だって会ってたじゃないか!子供のこと相談してたんだろう?」
「ひどい…、ひどいわ!!」
美和は泣いた。
「僕はそんなにお人好しじゃないよ。おろして…」
冬彦は去っていった。
第9話の感想はここをクリック
激動の第9話でした。洋介が美和への想いに気づいて告白するところがすごく素敵でしたが、一方で冬彦さんもいるのにと思うと、怖かったです。
 
また、妊娠している美和に対して、冬彦が疑いの目を向けるのは、私は最もだなと思いました。
 
美和も美和で洋介に会っていたことは事実だからです。
 
疑われるようなことをしている美和も洋介も失礼だと感じました。
<見逃し動画>第8話
 
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第8話の公式あらすじ

冬彦(佐野史郎)は美和(賀来千賀子)と結ばれ、ようやく普通の新婚夫婦らしい朝を迎えた。しかし、冬彦は美和と洋介(布施博)の仲を疑い始める。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第8話のネタバレはここをクリック
新しい生活
ついに冬彦と結ばれた美和。
「君は僕が初めて好きになった人だ。大岩洋介が初めての人?僕じゃ感じなかった?仙台の夜のときは」
「何もなかったわ」
「ほんとに?」
「どうして信じてくれないの?」
「ごめん、ごめんごめん…、悔しかったんだ。美和を愛せるのは僕だけだから…」
冬彦は美和の手を握った。
 
美和の新しい日常が始まり、冬彦は美和に抱きつき、
「きれいだよ」と言ってハグをする。
冬彦は、美味しい美味しいと美和が作った朝ご飯を食べる。
「君が作ったものなら、何でも美味しいのに、なんで文句ばっかり言っていたんだろう」
「うふふ、仕事、何時から?」
「いいんだよ、少しくらい遅刻したって。それよりきみと一緒に過ごす時間のほうが大事だ。僕はもうエリートサラリーマンじゃないからね」
「銀行辞めたこと、後悔しているの?」
「いや、かわりに力を手に入れた」
「力?」
「ああ。君も仕事なんだろう?」
「仕事、続けるかどうしようか迷っているの」
「できれば、家にいてほしいな。その代わり、絶対母には来させない。僕がいないときに母が来ても入れちゃダメだよ!?僕のためにそうしてくれ!美和、いいね?」
「わかった」
 
そこへ電話がかかってきた。
「はい、桂田です。ああ、お義父さん。はい昨日から。いろいろご心配をおかけしてすみませんでした。今、代わります」
「あ、もしもし?」
「食事中か?邪魔しちゃって悪いな…そのあれだ、父さん、なんにも役にたたなくて…」
「心配かけてごめんなさい、お父さん」
「遊びにいらしてって」と美和に冬彦は話す。
「冬彦さんがね、遊びにいらしてって」
「うん、行くよ。母さんも喜んでいる。美和、あの、昨日までのこと忘れてくれるな?大岩くんとのこと忘れて、幸せになるよな?」
「約束する!」
「じゃあな」
常雄は春子にたしなめられた。
「美和は約束してくれた」
 
「何を約束したの?」と冬彦が尋ねた。
「幸せになるって」
美和は微笑んだ。
 
サントス商事。
「まだ悩んでるのか?仙台の高校になる話、断ってきたんだって?お前を拾ってくれるチームなんかないよ。俺は引退を勧めるなぁ!このままだと、律子との結婚が遅れるだろ
!引退しろ!」
健治はふざけて洋介の膝を叩くのだった。
 
美和は、知子の家に招いて話をしていた。
「冬彦さん、好き嫌い多かったんだっけ?」
「今は、何でも美味しいって食べてくれるわ。お義母さんにも電話していないみたい」
「上出来じゃない!美和は偉いわ…あんなひどいことされたのに、やり直そうなんて」
と知子。
 
「でも…わたしも悪かったと思う。誤解されるようなことをして」
「大岩さんのこと?」
「もう、会わないことにしたから」
「そう」
「冬彦さんと幸せになる!なれるように頑張る」
「妥協、かな?」
「知子が言ったのよ!結婚は忍耐と妥協の連続って」
と言った。
「そっちのほうはどうなの?大丈夫だった?彼…あ、もしかしたら、あっというまだってやつかな?あんまり経験ないんじゃない?長い目で見てあげなさいよ。よかったじゃない。一歩前進したわよ」
知子は、そう言って、帰った。
 
洋介は試合に集中していたが、膝が痛くなり、グランドからベンチに抜けた。そこには律子がいた。
「この土地、売るんだってな」
「試合終わったらすぐだって!会社会社ってさ、会社なんかくそくらえよ!!」
「おいおい、そんなこと言うなよ。最後の試合が終わったら、俺だって会社の世話になるんだからさ!」
「…仙台行かないのー?」
「おう。監督はやらない」
「ラグビー、辞めるんだ?」
「何事も引き際が肝心だからな、引退していつまでもボールばっかり追いかけていられないだろう?」
「追っかけてたのは、ボールだけかな??」
「なぁ…その…、あれさ、いくらくらいするんだ?」
「何が?」
「ここにこうはめる輪っか!エンゲージなんとか…。ローン効くかな?」
「洋介…」
「約束したろ?ラグビー辞めたらって。律子、一緒に幸せになろうな」
 
律子は泣きそうになる。
「なによ!ローンでしか買えないなら要りません!!」
そう言って去ろうとする。
「おい!今夜あけてあんだろ??」
律子は泣きそうになりながら、去っていく。
 
美和はクローゼットの中を整理している時に、洋介の小さいお守りの人形を見つけ、そしてて感慨にふけり、洋介のことを思い出していた。冬彦が帰宅したので、慌ててクローゼットにしまった拍子にラグビーボールのフエルト部分を落としてしまった。
 
律子は、眠っている洋介に「夢だったんだ、グランドでプロポーズされるの」と囁いていた。
 
さて、冬彦は眠っている美和のそばに行くと、美和の手を握った。そして指を舐めた。
冬彦が美和に接近し、首に顔を埋める。
「冬彦さん優しくして…」と、美和。
「もおおお!指図しないでくれ!!」
冬彦は美和のもとから跳ね起きると抗議した。
「君を、悦ばせようと思っているのに!!」
「冬彦さん…」
「したくないなら、そうだって最初からそう言えばいいだろ!?」
冬彦は部屋に閉じこもってしまう。
そして、読んでいた本をはらいのけて机に突っ伏してしまった。
 
翌日、美和は味噌汁の味見をしていた。
なかなか冬彦が起きてこないので、美和は冬彦の部屋をノックした。
「冬彦さん、時間大丈夫?」
「今何時?」と冬彦が出てくる。
「8時」
「そっか、ありがとう…」
 
そして冬彦は着替えをするためにクローゼットのほうへ戻ったときにラグビーボールの形をしたフエルトを見つけてしまう。そして、あのお守りの人形の一部であることを察して、クローゼットを探して、人形を見つけてしまった。冬彦は人形を握り締め、美和を見つめる。
 
 
不穏な気配
その頃、悦子は冬彦のの職場「ソレイユファイナンス」を訪ねてきた。
「桂田冬彦の母でございます」
悦子は案内され、冬彦と対面する。
「母さん!なんでここがわかったの」
「冬彦、ここでなんの仕事をしているの?」
「なんの用?」
「どうして勝手に銀行辞めたの?お母さんと一緒に頑張って入った銀行でしょう!?」
「だからやめたんだよ」
「美和さんに戻ってもらうために?」
「そうだよ。話はそれだけ?」
「人が心配して来たっていうのに…」
「会いたくないんだよ」
「どうして?」
「美和が…」
「え?」
「ふたりきりでやり直すって決めたんだよ。もううちにも遊びに来ないでくれ。そう約束したんだ」
「へえ、そうなの。それじゃあ美和さんとはうまくいってるわけね、そりゃ結構だこと」
「どういう意味?」
「大岩洋介のことよ…じゃあお母さん帰りますから」
「母さん何か知ってんの!?」
「もうお母さんにこうして会いたくないんでしょ?」
「母さん!!」
「冬彦、あなたの幸せ望んでんのは母さんなのよ。それ忘れないでね。幸せにね…」
悦子はそう言って帰ろうとする。
「まってよ!!」
冬彦は悦子にしがみついた。
「どうしたの?」
「うーん、ぼく、ぼく、美和の気持ちが全然わからないんだ…だって、美和…、きっとまだ、あの男のこと…今朝だってね、美和…ううううう…うううう…」
悦子は冬彦をなだめた。
 
律子は洋介と健治を連れて、婚約指輪を選びに行くことになった。
「とうとう決めてくれたか…不肖な妹ですが、どうか末永くよろしくお願いします」
 
その頃、冬彦は同僚たちにSMクラブに連れて行かれてしまった。
「先生、先生の趣味でしょう?こちらですよ、先生」
冬彦は驚きながらSMクラブの奥へと進んでいく。
 
美和は翌朝、悦子が訪ねてきた。
「合鍵、返しに来たのよ」
「でも冬彦さんに…」
「ドアの下に置いておきますから…」
美和は慌ててドアを開ける。
「お義母様!」
美和は良心の呵責に耐えかねて、お茶を出してしまった。
「冬彦に怒られるわね、二人だけの内緒にしておきましょうね」
「あの、私お義母様にお聞きしたいことがありまして」
「あら、何?」
「うちの父と昔から知り合いだったんですね。私知らなくて」
「ああ、私の亡くなった主人がお父様に融資していたこと?」
と悦子。
「はい。あ、そう。主人は西田のお菓子が好きだったから、お父さんの融資にずいぶん便宜を図ったのよ」
「じゃあお母様、私たちがお見合いしたのも…」
「本当になんにも知らなかったの?親子なのに、なんにもそういうこと話さないの?お宅…ふふ、変わった親子ね。うちなんてね、冬彦と何でも隠さず話し合うから、冬彦の気持ちがわかるの」
 
悦子は冬彦の思い出話を語り始める。
「冬彦がその銀行辞めてあんな会社に入ったの、あなたのせいですよ!」
「私の?」
「冬彦振り回すのやめてください!わたしがせっかく育ててきたのに…」
 
 
衝撃の展開
サントス商事。
冬彦は律子のあとをつけていた。律子は、指輪を見ていたのだった。
「あのー」
「エンゲージリング見てる人に声かけるなんて、珍しい人もいるのね」
「中井律子さん、ですよね?」
律子はぎょっとして冬彦を見る。
「おたくのチームのお守り、うちにあるんですけど、知ってました?」
 
美和がお茶を飲んでいると、インターフォンが鳴り、冬彦が帰ってきた。
「今日ね、お義母様が見えたの」
「入れたのか?」
「合鍵を返しにきたから。お義母さん、冬彦さんが変な会社に勤めているって言ってたけど…」
「変な会社じゃない!」
 
冬彦はテレビをつけた。
「君のために一生懸命働いてんの!文句を言うなよ!!」
「怒らないで!今の会社にいるの、私のせいなの?」
「そんなことないよ」
「私、あなたを振り回してる?」
冬彦は少し笑った。
「明日…友達と一緒に食事するんだ。美和も来ないか?」
「冬彦さん答えて!」
「明日…いいね?」
 
 
悪夢の食事会
洋介は律子に呼び出されて廊下にやってくる。
「仕事中ごめんね。今夜あけといて、友達と食事するの」
「いいよ」
「それだけ?なんだよ!電話してくりゃいいじゃないか!」
夜。冬彦が待っていると美和がやってきた。
洋介も律子とともにやってくる。
 
「冬彦さん…、どういうこと?」
「大岩さん、いろいろとご迷惑をおかけしまして」と、冬彦は洋介にお詫びをした。
「律子どういうことだ?」
「今までのことは水に流して4人で食事でもどうかって、僕が誘ったんですよ」
「冬彦さん、どうして隠していたの?」
「楽しいパーティにしたかったんだよ!美和と大岩さんを驚かす…ねえ!?律子さん!」
 
4人は不穏な空気のままで、乾杯をするのだった。
「美和、大岩さんと律子さん、婚約なさるそうだよ」
「この間、指輪を見てきたの」
と、律子。
「おめでとう…」
「それから大岩さんの最後の試合があるそうだ…、知ってたの?」
美和はぎょっとして、「知らなかったわ」と言った。
「今、そんな顔をしていたから」
「来月なの」
と、律子。
「応援に行こうか、美和!」
洋介は沈んだ顔をしてしまった。
「ぜひ、応援にいらして」
と、律子は言った。
 
「冬彦さん、ラグビー好きじゃないでしょう?」
「好きだよ!これでも学生時代はラグビー同好会にいたんですよ。なんか、チームのお守りがあるんですって!?なんだか選手の顔をそれで撫でると息を吹き返すとか、本当で
すか!?律子さん!」
「ええ、お人形の…」
「じゃあ、そのお守りもその試合が最後になりますね」
「それ終わったらどうするんですか?」
洋介が答えないので、「どうするんですか?」と冬彦はしつこく聞いた。
「もう、持っていません」
と、洋介は力なく答えた。
「どうして…誰かにあげたとか?」
その時、律子は、がちゃん!とテーブルを叩いた。
「だめ!!あたしこんなの耐えられない!!洋介はっきり言って!あのお守りどうしたの!?」
「私に返してくれたの!もう使わない、必要ないって!」
と美和ははっきりと答えた。
「えええ?でも、チームにとっても大切なお守りなんでしょう!?何!?返してあげたら!?」と冬彦は言うと、シャンパンを注いだ。そしてそれを飲んだ。
「あー!律子さん、結婚したら子供は?たくさん欲しい?こっちも負けられないね、美和。毎晩頑張らないとね、大岩さんはあれですか?夜のあっちのほうは…」
「よしましょうよ!桂田さん!こんなところで」
「あれ?酔ってしまったかな!ひとつ聞きたいことがある!僕はね、美和をベッドで毎晩愛してますけど、全然応えてくれない…」
「やめて!!」
「桂田さん!そんな事を言うために僕たちをここに呼んだんですか!?ふざけるな!」
洋介はレストランを出て行った。そして律子も追いかけていった。
「ひどいわ…」と美和は絞り出すように言った。
「何が?」
「ひどい!私帰ります!」
「美和ー!!これは僕がもらっておくからね!」
冬彦はお守りを掲げた。
「君は僕のものだ。君の思い出だって僕にくれよー!」
冬彦は酒をあおる。
美和は呆然とした。
洋介は、怒ってマンションに帰ってきた。
「何考えてんだよお前!知りたいことがあるなら直接言えよ!!」
「洋介のこと好きだからよ!不安だったのよ!洋介も美和さんも昔の傷にこだわっている気がして…、でも私洋介の言葉信じた…それが冬彦さんにお守りのこと聞かされて…
不安じゃないのかって言われて、いくらそうじゃない、そんなことないと思っても…私だめなのよ…美和さんだけはどうしても…」
「律子…俺はな、お前にプロポーズしたんだぞ!それでも、信じられないのか!?」
「信じたいわ…だから自分の目で確認したかったの…でも今日よくわかった…洋介があのお守り返した意味…。ごめん…私ってどうして…」
律子はしゃがみこんで泣いてしまった。
「もういいよ!もういい!!」
洋介は言った。
 
キッチンで、冬彦は美和に近づいた。
「ごめん、酔ってしまったよ」
「どういうつもりなの?」
「忘れてくれ」
「私はあなたの気持ちに一生懸命答えてるわ」
「わかってる」
「じゃあどうして…」
「君が人形のお守りなんて持っているから…。もっと、愛してほしい…僕だけを…僕一人だけを…」
冬彦は美和を連れ出して、冬彦の部屋に連れて行った。
 
そして、デスクに美和を座らせた。そこにはパソコンがあって、SMクラブの映像が流れ始めた。
「君に、喜んでもらおうと思って。このビデオ、会員制クラブのものなんだ…」
美和は動揺してしまう。
すると、冬彦はSMクラブの道具を渡し、サイズが合うといいんだけど…と言った。
「履いてみてくれないかな?」
ハイヒールもあった。
 
「今度はふたりで行こう?」
 
美和は動揺が隠せなかった。
第8話の感想はここをクリック
この回は信じられないことがたくさん起きて、頭が混乱してしまいました。
 
まず、冬彦がSMに目覚めてしまうシーンは衝撃的でした。そして、冬彦の再就職先は確かにどこか堅気ではない気がします。お守りの人形が見つかるところは本当にハラハラしてしまいました。
 
4人での食事会もドキドキしました。
<見逃し動画>第7話
 
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第7話の公式あらすじ

洋介(布施博)はラグビーの監督の話をまとめに母校へ向かったが、現役を去る事にためらいを感じていた。その頃、美和(賀来千賀子)は2回目の調停に出ていて…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第7話のネタバレはここをクリック
律子と仙台
洋介と律子は仙台にやってきた。
洋介は校長先生のもとへ会いに行き、律子は美和の和菓子屋を訪れた。
「東京の娘さんって、よくわかるんですよね」
と、春子が言った。春子は自分の娘も東京に出ているのだと話した。
 
春子は和菓子の試食をすすめた。
「東京へはご結婚か何かで?」
と、律子。
「わたしも結婚したい…」
「結婚したらしたでいろいろ厄介なことが」
「昔の恋人が現れたり?」
と律子。
 
春子はその時かかってきた常雄からの電話をとっていて、大岩というワードが出てきたことに、律子は不安そうな顔をした。
 
 
家庭裁判所2
美和は家庭裁判所で、常雄に遭遇した。
「お父さん、来てくれたの?」と言った。
 
美和は改めて面談に臨む。
「奥さんの方で譲歩して、おうちに戻られる気になりましたか?」と、係員。
「いえ、戻れません」
「前回のように曖昧なことでは取り下げを拒否することはできませんよ」
「こんなこと、言いたくないんですけど、結婚してから家を出るまでに何もなかったんです」
「性交渉がなかったということですか?」
と、係員。
「はい」
「寝室が一緒ではなかったんですか?」
「一緒でした」
「ご主人は、性的不能ではありません。奥さんのほうが拒否していたとそうおっしゃっているんですよ」
と冬彦の弁護士が言った。美和は目を見開く。
「奥さんには不貞行為、不倫の事実があるからなのです。高校時代に交際していた大岩洋介と今も親密な関係にあります。そうでしょう?同居中も何度か会っている。一夜も共に過ごしています」
「いい加減にしてください!彼はただの友人です!」
と美和は声を荒らげた。
「では、参考人として大岩洋介を呼んでください!」
と冬彦の弁護士が言った。美和は驚いてしまう。
 
裁判所には知子がついてきてくれており、外で待っていた。
「大丈夫?」
「美和、ちょっと話ある。来なさい」
常雄が知子に会釈をして、美和を連れ出そうとした。そこへ悦子と冬彦がやってくる。
「大変ね、お互いに」と悦子。
「美和!」
と、常雄は美和と一緒に来るように促す。
悦子に美和は詰め寄った。
「待ってください!調停のあと、お時間いただけませんか??」
 
「監督になるの、やめたの?」
律子は洋介に言った。
「だって、そのために仙台来たのに。なんかあった?」
「なんだかな、ここでやめたら悔いが残りそうで」
「洋介がラグビー愛しているの知っているもん。迷いたいだけ迷えばいいわよ」
律子は洋介の母校に行き、ここでラグビーしてたんだ、と言う。
「洋介とあの人の事件って何?何があったの、この街で」
「お前、どうしてそのこと知っているんだ」
「いいから」
洋介は美和との事件のことを律子に全て話す。
「そうだったの…」
「その日から、俺たちは会えなくなった。西田は何も言わなかったよ。一言も言い訳せず。ひとりで苦しんだ。俺がラグビーで東京の大学に呼ばれてるから迷惑かけちゃいけないと思ったんだよな。そういうやつなんだよ。でも、もう昔のことだ。終わったことだよ」
と洋介は言った。
洋介は律子を海に連れて行く。
「ねえ、ひとつ聞いていい?もし、そのことがなかったら、西田さんと別れなかった?」
「もう終わったことだって言ったろ」
「でも…」
「俺は律子が好きだよ」
「でも!好きなまんま別れたんでしょう?わたしわかる。あの人ずっと洋介のことが好きだったのよ。違う!?洋介は?ずっとあの人のこと好きだった?」
「いい加減にしろよ!」
「本当に私のこと好き?」
「好きだよ」
「絶対だよ!絶対だよ!?」
洋介は律子を抱きしめた。
 
 
念書
美和は悦子を呼び出すと、「大岩さんを裁判所に呼び出すのはやめてください、あの人は関係ないんです」と言った。
「関係ないかどうかは、裁判所に判断してもらいましょう」と悦子は言った。
「彼には婚約者もいます。その人にまで迷惑をかけたくないんです」
「あなた方にやましいことがなければいいんですよ。その大岩なんとかって人と二度と会いませんか?そしたら考えましょう…どう?」
「はい」
「もう二度と、大岩洋介と合わないのね?」
「そしたら、冬彦、何か書くもの貸しなさい。美和さんに一筆書いてもらいましょう。嘘つかれても困るでしょう。もう二度と大岩さんと会いませんって。これに書いてちょうだい」
美和は、顔を硬直させながら、メモの切れ端にペンを走らせた。
「何やってんだろうな、僕たち」
冬彦は店を出ると、美和にそう言う。そして美和をじっと見た。
 
「ちょっと嘘でしょう?ほんとに書いちゃったの?」
と、美和が事情を話すと知子は驚いた。
「それじゃあ、あなたがみんな悪いって認めちゃったことになったじゃない!もっと自分を大切にしなさいよ」
「彼、恋人がいるの。今大事な時だと思う」
「それで、お父さんは?」
「それがね、様子が変なの…」と美和。
 
美和は、悦子と常雄が一緒に店から出るところを見かけてしまう。
「美和には私からよく聴かせます。ですからそちらも…」
「冬彦の、何か悪いって言うの?」
「いえ、美和も、うちの大事な一人娘です。ですから…」
「冬彦だって、うちの大事な一人息子です!あなたにとやかく言われる筋合いありません!」
と、悦子は言い返した。
「西田さん、あなたまだ銀行から融資をお受けになってらっしゃいますでしょう?あの銀行の支店長、私の亡くなった主人の部下ですので、なんとかすることできますよ。この結婚は家と家の結婚だってことお忘れなく…」
常雄はぎょっとしてしまう。
美和は呆然とする。
 
 
冬彦の告白
冬彦は職場で呼び出しを受けてしまい、注意されてしまう。そこに悦子がやってきた。
「まぁ部長さん、お世話になっております」
「何しにきたの」と冬彦。
悦子は土下座した。
「どうか、冬彦を本店に残れるようにしていただけませんでしょうか。なんでしたら、私から直接取締役の皆さんに言います」
「母さん!」
「冬彦はちょっと魔が差しただけなんです。そんな不正ができるような子じゃないんです」と悦子は言った。
冬彦は、いてもたってもいられずにその場から去ろうとする。
「冬彦!どこに行くの!?あなたもここに来てちゃんと頭を下げて…」
「こんなこと頼んでないよ!!」
冬彦は悦子を睨みつける。「母さんやめてくれ!」
冬彦は階段を駆け下りながら、くそ!と言った。
 
美和がアパートに帰ってくると、そこには一本のビデオテープが届いていた。再生すると、なんと冬彦が出現した。一緒に知子にも見てもらった。
 
「うまく言葉が出ない。小学生のときに、父が死ぬまでは、毎年夏休みなると森へ昆虫採集へ行ったりして、割と素直な子供だったな。僕は、君とどう話していいかわからなかったんだ。でもそれじゃいけない。いつまでたっても君のことがわからない。君の話を聞きたいんだ。昨日…、昨日、銀行やめました。このマンションも解約します。お母さんのいいなりにもなりません。アパートを借りて一から出直します。美和、僕は君のことが本当に好きで好きでたまりません。ずっと一緒にいてください」
そう言って冬彦は泣いていた。そこでビデオは切れていた。
 
美和のアパートでは律子が待っていた。
律子はお辞儀をした。
ふたりは公園で話をした。
「ごめんなさい、突然来て。洋介とふたりで仙台に行ってきたの。洋介の育った街を見て、洋介と歩きたかったから。いろんなものが見えたわ。あなたとの思い出も…きっと素敵な恋をしたんだろうなって感じた。あなたたちの傷のことも聞いたわ。悲しい傷ね。その傷が消えない限り、洋介、あなたのこと忘れられないんだろうなと思った。あなたも忘れられないんでしょう?」
「大岩くんとは、いい友達よ。ただ…事件の時、大岩くんは私のことをかばってくれた。彼はひとりで罪を償おうとした。その思いに私は答えられなかった気がして…でも昔のことだから」
「同じことを言った!洋介も同じことを言った!でも、わたし洋介のことが好きだから。一生洋介のこと忘れられない。だって洋介のことが好きなんだもん!もう洋介と会わないで。もう会わないで」
 
洋介はその頃、留守電を再生した。家庭裁判所からだった。
「桂田美和さんの件でお伺いしたい件がありまして、お電話させていただきました」と再生され、洋介はぎょっとする。
 
 
洋介との別れ
家庭裁判所。
美和と冬彦、夫婦そろって、話し合いの場が持たれた。
そこへ大岩洋介もやってくる。
「大岩さんの方から連絡がありまして、奥さんのことで私たちの判断でお呼びしました」と係員。
係員は、洋介に事実確認をした。
「何度か会いましたが、それは全て偶然です」
「そんな言い訳が、通用すると思ってるんですか?」と悦子は言った。
「12年も会ってなかったんですよ」と洋介。
「高校時代の同級生という以外何もありません。それに僕も結婚するんです。やましいことなど何もありません」
と洋介が言った。
「後をつけたり、探偵を使っていろいろ調べさせたじゃないですか」と洋介。
 
もう僕らのことはほっておいてくれ、と冬彦は悦子に言い切る。
「待ちなさい、冬彦!」
冬彦は悦子を無視し、美和を連れて公園に行った。
「暑いね」
「仕事、見つかった?」
「ビデオ、見てくれたんだ。僕のディーラーとしての腕を買ってくれてね、ファンドマネージャーになることになったよ。この間ね、映画を見に行った」
「何見たの?」
「バッドマンリターンズ」
「仕事は?早く終わるの?」
「残業なんてないからね。うち帰ってファミコンしてたら同じだけどね、今まで仕事ばっかりだったから。なんてひどいことしてたんだろう。毎日思ってた。結婚式の日に戻れたら、って。あの日に戻ってやり直せたら、って。どれくらい謝れば許してもらえるかな。やり直したい、もう一度。母を部屋に入れない。いつもきみと一緒にいる。そんなこといっても信じてもらえないかもしれないけど!でも…僕は美和を本当に大切にしたいんだ。生まれ変わるから。ずっと、一緒にいたい」
美和は冬彦を見つめた。
美和はボロアパートに帰り、考え込んでいた。
 
電話が鳴った。
「もしもし」
「もしもし、大岩くん??わたしもかけようとしてた。大岩くん、ごめんね」
「こっちこそ悪かったな。興奮しちまって…」
「あの後、冬彦さんとふたりで話したの。冬彦さん、謝ってくれて。なんだか初めて彼の声を聞いたような気がした。私ね、私、もう一度冬彦さんとやり直してみる。やってみる」
「そうか…」
「大岩くんのおかげ!」
「俺も最後の試合決まったよ」
そこへ救急車の音が聞こえてくる。
「大岩くん、今どこにいるの!?」
美和が窓を開けると、アパートの目の前の電話ボックスに洋介がいた。
「ハハッ、見つかっちまったな」
「見つけちまったぜ。頑張ってね、最後の試合」
「頑張れよな、新しい生活」
「うん、頑張る!」
「バカだからさ、オレ…お前のことずっと…」
「言っちゃダメ!!それ以上言ったら反則だぞ」
「そうだな、反則だな、じゃ」
「じゃあ」
名残惜しそうに洋介はして、お守りの人形を美和に向かって振った。
「大岩くん…」
「引退の儀式、な…」
洋介は人形に向かってお辞儀すると、電話の上に人形を置いて、出て行った。そして手を振った。
美和はその背中を見送った。
しかし、美和はすぐに追いかけてしまう。そこには、もう洋介の姿はなかった。電話ボックスの上の人形を美和は持った。
美和はそのまま、座り込んでしまった。
 
次の日から、美和は仕事に集中していた。
そして、美和は冬彦のマンションに帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま」
冬彦は美和を抱きしめた。冬彦と美和はその夜、ついに結ばれたのだった。
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冬彦の葛藤が見られる回でした。
 
美和のことも好きで、でも母である悦子のことも完全に切ることができない、そのせめぎ合いがかなり伝わる内容でした。
 
美和は結局、冬彦の元に戻ってしまいましたが、本当に大丈夫なのか不安です。
<見逃し動画>第6話
 
TVerでの無料配信は終了しました
 
第6話の公式あらすじ

美和(賀来千賀子)の元に家庭裁判所から冬彦(佐野史郎)との同居を求める通知が届いた。美和は裁判の取り下げを悦子(野際陽子)に頼むが…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第6話のネタバレはここをクリック
裁判の手紙
「嘘つき!」
律子はなぜか和也をひっぱたいて、洋介のユニフォームをひったくって、いなくなってしまう。
「追いかけて!」
と、美和は洋介に叫んだ。
 
律子は洋介のユニフォームを奪い取り、走っていた。洋介は律子を追いかけずに、ただ呆然とアパートを見つめる。
美和はアパートの部屋でひとり涙を流すのだった。
 
冬彦は朝食を食べていた。
それは悦子が作ったものだった。
悦子は洗濯と掃除を終えたら帰ると言った。
「大丈夫よ、美和さん、すぐに帰ってくるから」
「どうして出ていったのかわからないよ…」
と、冬彦はやさぐれる。
「あなたは全然悪くないわ。帰ってきたら美和さんには反省してもらいましょう」
「ねえ、お母さん、美和は、本当に帰ってくるよね?」
冬彦は悦子に見送られて会社に行った。
 
美和は朝食を食べていた。
すると速達が届く。
封筒を開けると、そこには家庭裁判所からの手紙が届いていた。
美和は知子を呼び出した。
「離婚じゃなくて、同居を求めてきているの。そう書いてある。わたしが夫婦同居の法律に違反しているって…」
「法律の力取り戻そうって?ばっかじゃないの」
と、知子。
裁判所に行くことが嫌だと美和は渋る。
「冬彦さんに頼んで取下げて貰ったら?わたしついてってあげようか…」という知子。
 
洋介は和也から「律子さんに電話いれたほういいんじゃないですか?」と手紙を渡される。
「洋介、律子がこれ、お前に渡してくれってさ」
健治が渡してきたものは、律子がひったくったジャージだった。洋介は会社の中で
律子に会うが、無視されてしまう。
 
美和は履歴書を持って、就職活動をしていた。
不景気のために仕事がなく、電話セールスをしてほしいと言われ、そのまま採用になった。
「あの、そこにも書きましたが、実は夫と別居しています。家庭裁判所の調停も控えているので…」
「仕事さえちゃんとやっていただければ、どんな方でも構いません」
「ありがとうございます」
 
律子は洋介とグランドで会う。
「ここにいたのか…律子…」
「嫌になっちゃうのよね、私の担当重役!コロコロ気が変わって、何考えてるのかしら!うちの経営陣ったら」
律子は泣いていた。
「律子…」
「ごめんなさい…」
「すまない」
律子はラグビーボールを悲しそうに蹴った。
「わたしもどこか行こうかな、ニューヨークで秘書から出世したりして。そしたら洋介来てくれるかな。仕事でつらいときに慰めにきてくれるかな…」
「西田、家を出なきゃならなくなったんだよ…ほっておけなかった…」
「ないよね?絶対ないよね!?」
洋介は黙り込んでしまった。
「悔しいなぁ!もっと早く洋介に会ってたら。あの人と同じだけ洋介のこと知ってたら!」
「律子…」
 
美和はアパートで折り紙を折っていた。
すると窓の外では、花火大会が催されていた。空に打ち上がる花火に感動する美和。
そこへ電話が鳴る。
「もしもし、西田か?」
「ねえ、今どこ?家から?花火やってるの!すっごくきれい」
「西田も花火見てたのか?なんとなく声聴きたくなってな…」
美和は思い出話をした。洋介は大笑いした。
ふたりとも仙台の七夕祭りを懐かしく思っていた。
「ラグビー部、潰れそうなんだよ…経営不振でな…」
「そう…大岩くん…この前はごめんね…もう会わないほうがいいよね?」
「気にするなよ」
「怒っていたでしょ?彼女」
「そういうやつだから」
「でも好きなんでしょ?彼女のこと」
「好きだよ」
「では、お式の日取りはいつ頃をご希望ですか?…わたし、結婚式場に務めてたから、少しは安くなるかもよ」
「その時は宜しく頼むよ」
美和は、仕事も決まって落ち着いたことを言った。
「つらかったら電話しろよな」
「よしとく…」
美和と洋介は同じ花火を見て、きれいと言った。
 
冬彦は仕事をしていた。
そこに美和が電話をかけてきた。
「今忙しいんだ」
「冬彦さん、聞いて。わたし裁判所で争いたくないの…」
「裁判所??」
「知らないの?お義母様から聞いてない?」
「今それどころじゃない」
冬彦は電話を切って、仕事の電話を取った。
監査が入ったという知らせを受けて、冬彦は動揺する。
「待ってくれ、マイク…マイク!?」
冬彦は混乱した。
「終わりじゃないだろう…終わりじゃないよ…終わりじゃ…美和ああああ!!」
冬彦は叫んだ。
 
 
再びの仙台
美和は仕事の話を上司に話していた。
「社長、申し訳ないんですけど、明日休むことはできないでしょうか?仙台に行きたいんです」
「構わんよ…実はね、僕は離婚経験があってね…あのときは大変だった…」
その様子を遠くから冬彦が心配そうに眺め、カメラを回していた。
 
洋介と健治はふたり揃って緊張した面持ちで会議室に向かう。ラグビー部廃部の宣告を受けたのだった。
「ラグビーしか取り柄のない俺たち、サラリーマンだったんだよな…」
健治は、ラグビー部解散を部員たちに宣告する。
「力及ばずでこんなことになってしまって、申し訳ないと思っている。ゆるしてくれ…」
和也は悔しさからラグビーボールを蹴った。
それを洋介が拾い、走り出した。部員たちも一斉に走り出す。
 
仙台七夕祭りが開催されている仙台。
悦子が生け花教室を開いているときに、電話が入る。
それは、美和からだった。
悦子は美和と会った。
「昨日冬彦に電話したんですって?同じことを言ったんですか?それなら今日のうちに冬彦のところに戻ってください」
「それは、できません」
「こういうことはね、第三者に立ち会ってもらったほうがいいのよ」
「夫婦の間には当事者じゃないとわからないことがあると思うんです。解決できることとできないことが…」
「とにかく裁判所で話し合いましょう…」
「お義母さん、裁判所で話し合ったら、冬彦さんが傷つきます」
「冬彦さんはとっくに傷ついています。新婚早々の妻に家出されて、どんな気持ちでいると思いますか?これ以上あの子を傷つけないためにも、裁判所で話し合う必要があるん
です。今後冬彦に用事があるときは必ず弁護士を通す…」
と悦子は言った。
美和は実家に帰ってきた。常雄は思い切り扉をしめた。
「調停ってなんだ!?なんでそんなことをされるようなことをした!?大岩洋介と会ってるそうだな」
「偶然なの。偶然、近くで会ってて…」
「大岩洋介とは二度と会うなって言ったろ。悦子さんに言われたよ…お前、不倫してんのか?」
「お父さん信じて!!お願い!」
「悦子さんにちゃんと説明できるのか?」
「お父さん、どうしてあの人に気を遣うの?気を遣う理由があるの?」
「冬彦さんとこへ帰れ!!」
美和は行き場がなく、また仙台の海を訪れていた。
海辺を歩いていると、再びあの女子高生に出会う。女子高生は浴衣を着て貝殻を集めていた。
「こんにちは」
「先輩!!七夕祭り見に?」
「待ち合わせ。年に一回の七夕まつりですよ。でも…」
「心配事?」
女子高生は彼氏とディズニーランドに行って、外泊したことがバレてしまい、家族からもう会うなと言われてしまったのだった。それは美和から思い出話を聞いたからだった。
「私のほうが会わないって決めたの」
と、美和。
「わたしはだめだ…好きなんだもん、めちゃくちゃ」
「ダメよ!会わなきゃ。誰がなんと言おうと、会いたいときには会わなくちゃ。恋を思い出になんかしちゃいけないの!」
美和は女子高生を勇気づけると去っていった。
 
ラグビーの試合に熱が入る洋介たち。
洋介はベンチに戻り、やかんの水をかぶった。
「俺、ラグビー続けるぞ。仙台の高校で監督続けるんだよ」
「お前、会社やめるのか?」
健治はそう言った。
「俺のラストシーズン、勝手に会社に決められてたまるか!」
 
 
決意
美和は、家庭裁判所に向かった。
そこへ冬彦がやってくる。
「こんなことになってしまって。母が勝手に進めたんだ。僕もそれどころじゃなくて。すまなかったね。あーあ!3000万ドル。3000万ドルの損害を出してね。どうにもならない。こんなミスするなんて初めてでね、コンピューターぶち壊したくなったよ!僕は!もうダメかな!!」
冬彦は壁に後頭部を打ち付けていた。
「どうしたの、冬彦。大丈夫?あなた、冬彦に何か言ったの?」
と、悦子は美和に目を向けた。
 
「違うんだ!母さん!!」
美和は調停室に呼ばれていった。
悦子は心配そうに冬彦を見つめた。
調停室で、冬彦の弁護士と会う。
「戻る気は、ありますか?」
「ありません」
「ご主人の言い分としては、突然家を出て、別居生活を送り、これは夫婦の同居義務に反していると、こういうことなんですが、奥様の言い分を聞かせてください」
「例えばですね、同居に耐えられない暴力や虐待とか…どんな…」
と、係員に聞かれる。
「机のものをちょっと動かしただけで注意されたり、部屋のカーテンを切り刻まれて、大事にしていたアルバムとスクラップブックを燃やされました」
「あなたに対する暴力はなかったんですか?」
「いわゆる暴力というものは…」
と、弁護士と係員。
「なかったです。あの…」
「なんでしょうか?」
「私のことを…、淫乱だと…」
「は?」
「淫乱だと…」
「罵られたんですか?」
「どんなときにですか?」
「夫婦生活について、不満を言ったときです」
「言い争いになりましたか?」
「違うんです!そんなんじゃないんです!!」
「率直に言いますが、性生活の不満ってどういうことですか?話してください」
美和は黙ってしまった。
「これじゃ話になりませんな。同居できないという証拠を提出してくれないと困るんですよ!」
と、冬彦の弁護士に強く言われてしまった。
 
冬彦は家で、撮っていた美和のビデオを何度も見返していた。美和は蚊取り線香を炊いて、七夕の飾りを眺めていた。
美和は街を歩いているときに、偶然道路の向こうに洋介に遭遇する。
「西田ー!!」
「大岩くん!どうしてー!?」
「うちの会社ここなんだよ!どうしたんだよ!ぼーっとして!」
美和は洋介と公園で話をしていた。裁判所に行ったことを話していた。
「これから仙台に行くんだ。会社のラグビー部なくなってな…、高校の監督を引き受けようかと思ってる。決まったら向こうで暮らすよ」
「仙台に戻るの?…そう」
「ああ」
「そしたら会えなくなっちゃうね…」
「ああ」
「ああ、おう」
「西田、とにかくお互いに頑張ろうぜ」
「頑張らなくっちゃね!」
「ああ!」
洋介と美和はそこで別れた。
美和はやっぱり洋介と離れるのが嫌だと感じて、元来た道を走って戻った。そして、洋介が仙台に向かう新幹線を追いかけて、新幹線の窓の中の洋介に何かを呼びかけて、泣いた。洋介は美和のことを気にする。そして、新幹線の中には律子がいた。
「わたしも仙台で仕事探すんだ!」
と、律子は言って、洋介の隣に座った。
第6話の感想はここをクリック
美和が家裁から裁判の申し立てをされる展開になるとは思わず、その予想外の展開に驚きました。悦子が全面的に冬彦を庇っているのが腹立たしかったです。
 
また、律子のことは引き続き可哀想に思いました。
 
ラストで洋介を追いかける美和のシチュエーションにドキドキしました。
<見逃し動画>第5話
 
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第5話の公式あらすじ

美和(賀来千賀子)は離婚を考え、仮住まいの部屋と仕事を探す。そんな時、父親から電話が。待ち合わせの場所にいたのは冬彦(佐野史郎)と悦子(野際陽子)で…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第5話のネタバレはここをクリック
もうあの人と暮らせない
美和は家を飛び出してしまった。
そして、美和は知子の家にやってくる。
「わたしもう、あの人と暮らせない」
美和はそう言って涙をこぼした。
 
冬彦は美和がいなくなった部屋の中で、悦子に電話をかけていた。
「元気だよ。ちょっと困ったことが起きたんだよ」
と報告した。
 
美和は、知子の家で朝を迎えて、朝食をとる。そこには美和の夫もいた。
美和の夫が仕事に出かけたあとで、知子は美和を宥めていた。
「離婚する。それしかないわよ」
と、美和。
「別居するだけでも大変なのよ」
と、知子は困っていた。
「結婚よりも離婚のほうがエネルギー要るっていうし」
「どうしたの?本当に後悔しない?」
「しない」
 
常雄の家で電話が鳴って、春子が出た。
美和だった。知子は美和のかわりに話そうとするが、常雄がかわる。
「冬彦さんとはもう仲直りしたのか?」
「お父さん」
「喧嘩したくらいで帰ってくるな。甘えるな。もうすぐ七夕だから冬彦さんと一緒に帰ってこい」
「また、電話する」
美和は常雄に結局言い出せずに電話を切ってしまった。
 
美和は不動産屋を訪れて、1人で暮らすために部屋探しを始めた。
しかし、大家に結婚している女性が1人で暮らすのはちょっと勘弁してもらってると言われているのだと渋られてしまった。
 
美和は公園を訪れて、ベンチでぼんやりとしていた。そして、結婚指輪を眺めた。
 
その頃、洋介は律子と話していた。
「うちのチーム大丈夫かな」と律子はチームの存続を心配した。
「律子、俺はもう仙台へは行かないよ。チームも大事なときだし、みんなイライラしているし。それに…」
洋介は言いかけた。
 
美和は、その夜も知子の家にいた。仕事が見つかったかどうかを、知子は美和に聞いた。
知子の夫は美和の仕事を探そうとしてくれていた。
「今日ね、病院行ってきたの」
と、知子は言い出す。
「知子??」
と、美和は期待する。
「え、お前…」
「もうびっくりよ!3年経ったらダメかと思ったら…」
知子は妊娠していたのだ。そして乾杯した。
知子の家に電話がかかってきた。
知子の夫が電話に出る。
「もしもし北野です。はい、はいいらしてます。お父さんから」
なんと常雄からだった。
 
 
話し合い
美和のもとへ常雄がやってくる。
「大変だったんだぞ、あちこち電話して!」
美和が呼び出された先に、冬彦と悦子がいた。
「冬彦さんにお詫びしなさい!美和…」
「お義父さん、とにかくおすわりに」と悦子。
冬彦と悦子の前にすわる美和。
「仙台の夜のことでしょう?」と悦子。
「お前、何があったんだよ」と常雄が詰め寄った。
「お義父さま、美和さん、今日はお互いに言いたいこと言ってすっきりしましょうよ。あなた冬彦に言いたいことあるんでしょう??」
悦子が美和に促した。
「冬彦さん。私たち夫婦だったの?」
「結婚式あげたじゃない」
と、冬彦。
「私のこと…」
美和は冬彦の度重なる傷つく発言を思い出して黙った。
「冬彦が、何か言ったの?」
「僕に落ち度があったんなら謝る、このとおりだ」
冬彦は深く頭を下げた。
「お前、こんなことさせて」と常雄が言う。
「わたし、うちに帰るつもりありません…」と美和は言った。
「お前いい加減にしろ」と常雄が呆れた声を出した。
「アパートを借りて仕事見つけます」
「面目ありません。こんな娘に育てたつもりないですが、すみません」
「お父さん!」
「自分が何言ってんのか、わかってんのか!?うち帰れ。これ以上恥をかかせるな」
「美和さん…、お願いだから、うちに帰ってちょうだい。ね?もう何もかも水に流しましょうよ」
「離婚していただきたいと思っています」
そう美和がきっぱりと言うと、悦子は笑った。
「今の若い人って、本当に言うことが大胆ね…絶対に戻っていただきますから…」
美和は悦子の発言に呆然とした。
 
 
一人暮らし
美和は、知子の夫の紹介で仕事を見つけることができた。仕事を見つけた美和は、アパートも見つけられた。しかし、そこは本当に薄汚い古いアパートだった。
「ここでしたら、すぐに今日から暮らせますよ。今日から住みたいとなると、ここしかないんだよな」
「ここにします!」
と美和は言った。美和のことを尾行している人物がいた。
 
律子は電話に出た。
「はい、広報室です。大岩はもう退社しましたが、どちらさまでしょうか?…西田様」
それは美和だったのだ。
「住まいが変わりましたので、新しい住所と電話番号をお伝えいただきたいんですけど」
「必ず伝えます。失礼いたします」
律子はメモを取った。
 
洋介は健治と飲みに行っていたが、ラグビー部の予算が出ないという深刻な話だった。そこにやってきたのは律子だった。
「洋介、西田さんから電話あった。住所と電話番号変わったんだって。高校のときの彼女」
 
美和は、雨もりがひどいアパートで困っていて、隣も喧嘩が絶えず、うるさかった。
その時、電報が届いた。そこには「ソトヲミロ」とあった。美和がはっとして窓を開けると、外には虫がいて、部屋に入ってきてしまい慌てる。きっと、冬彦のしわざだと思った美和は、困惑する。窓の外には昼間につきまとっていた男の姿があった。
洋介は、預かった電話番号のメモを見て電話をかけようとしたが、迷う。
翌朝、美和のもとに律子がやってきた。
「お出かけですか?」
「仕事です」
「じゃあ、時間とらせませんから」
律子は、遊びで洋介の心を乱すようなことをするのはやめてほしいと忠告をしに来たのだった。
「洋介、今いちばん大事なときなの。それから、わたしがここに来たこと洋介には言わないで」
律子はそれだけ言って去ろうとした。
「待って!」
「何?」
「わたし、そんなつもりありません」
「つもりがなけりゃいいってもんじゃないでしょう?そうでしょう??」
律子は呆れて去っていった。
 
美和の働いているところには、なぜか悪い評判が集中していた。そして、尾行している男を突き詰める。
「失礼ですけど、誰に頼まれてこんなことやってるんですか!?」
「人違いじゃありませんか?なんのことか…」
「いいですか?うちには絶対に戻らない!そう伝えてください」と美和はきっぱり言い放つ。
 
美和のせいで、働いている店に迷惑ばかりかかり始めていたので、美和は退職せざるを得ない状況になってしまった。
 
洋介はその頃、ロッカー室で和也に詰め寄られていた。ラグビー部が存続の危機を迎えている件だった。
「なくなったら詐欺だぜ!」
「言い過ぎよ!」
と律子。
メンバー全体にもイラついた雰囲気になってしまう。
「本当なの?廃部の噂!」
律子はラグビー部がなくなることを懸念していた。
「洋介、今夜はひとりで考えたい?じゃあ…」
と律子は去っていった。
「洋介。西田さんに会う?心配なんでしょう?」
「会わないよ」
「今度こそ、浮気したらぶっ殺す」
そう言って律子は去っていった。
 
美和のアパートの前には冬彦がいた。
 
 
2人の逢瀬
洋介は家に帰ってくると、電話が鳴った。
「はい、大岩。西田?」
美和は、洋介と一緒にバーにやってきた。
「失敗しちゃった、結婚」
「何言ってんだよ」
「ごめんね、こんな時間に呼び出して」
「何言ってんだよ、言ったろ?美和のお守りになってやるって」
「大岩くんの顔見たら元気出てきた!」
「そう悪いことばっかりじゃないさ」
「ねえ、大岩くんのほうは?」
「ああ…」
その頃、洋介の家の電話が鳴っていたが、律子は電話を切った。せっかく一人にしてやったのに、と苛立ち、不安になる。
 
美和は今朝、律子が会いにきたことを告げようとしたがやめた。美和は洋介と七夕を過ごしたことを話し始めた。
「もうよそう、昔の話は…出よう」
洋介は振り切って、店を出る。そして、送り届ける。
「そこのアパートなの」
「今日はありがとう。大岩くん迷惑だった?ごめんね」
「迷惑なんて思ってないよ。ただ、西田も俺も昔を懐かしんでる暇なんかないんじゃないかってそんな気がしてさ」
「そうね、ほんとね」
「いやぁ…」
「大岩くんに愚痴こぼしたりしてごめん、もうこんなことしない」
美和は慌てて去っていった。
美和はアパートで泣いてしまった。
 
洋介はグランドで寝そべっていた。
そこにいたのは冬彦だった。洋介は冬彦を知らない。
「通りかかったらグランドが見えたので」
「お好きなんですか?ラグビー」
「興奮しますよね」
「あの、どこかで、お会いしましたか?」
「一度試合を生で見てみたいな。女房連れてこようかな。女房が好きなんですよ、ラグビー」
そう言って冬彦は去った。
「ひとつお、聞きしたいんですが!ルールを守らないと退場ですよね」
と、冬彦。
「よっぽどひどいときはそうですよ」
「よっぽどひどいときは、ね…」
洋介は、不審そうに冬彦を見届けた。
 
美和が着替えを取りに冬彦の家に帰ると、オペラが流れていた。
廊下には写真が数枚撒き散らされており、そこに映っていたのは美和と洋介のツーショットだった。
部屋から顔を出したのは悦子だった。
「そろそろ、来る頃だと思っていたわ」
美和は慌てて自分の部屋に入ると、着替えを持って行こうと準備を始めた。しかし、そこに悦子やってきた。
「あなたも大した女ね。自分こそ影でほかの男と付き合ってたのね。可愛い顔して怖い人。騙されたのはこっちのほうだわ。あなたの勝手にはさせませんよ。あなたには必ずこの家に戻っていただきます。あたくしを甘くみないで」
美和は黙って冬彦の家を出た。
 
律子は洋介の家に向かい、洋介はいなかったが、中に入ろうとする。そこへ、お詫びをしたいと和也がやってきた。和也は律子を酒を飲まないか?と誘った。
 
その頃、洋介はおでんやで酒を飲んでいた。
美和はあまりに隣人がうるさいので、部屋を出た。すると、アパートの下に洋介がいた。
「西田、昨日ごめんな。遅くなったけど、誕生日だろう?」
美和は洋介からジャージをもらった。
そして、美和を自転車の後ろに乗せた。
美和は洋介の背中にしがみつく。
「ありがとう…」
「俺、お前のお守りだからよ」
そしてそこに、和也と律子がやってきてしまった。
「キャプテン…」
和也は絶句する。律子も呆然とした。
第5話の感想はここをクリック
律子はとても献身的なのに、洋介はいつも家にいないし、気がつくと美和と会っていて、かなり不安に思いました。知子の夫の役が明石家さんまさんで驚いてしまいました。
 
美和が危なかっしくて、見ていてハラハラしてしまう回でした。
<見逃し動画>第4話
 
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第4話の公式あらすじ

美和(賀来千賀子)が冬彦(佐野史郎)に「実家に帰りたい」と話すと、冬彦は快諾。仙台に帰ると、驚いたことに悦子(野際陽子)が来ていた。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第4話のネタバレはここをクリック
仙台へ
美和は翌朝、朝食の準備をしていた。
何事もなかったように冬彦と挨拶をする。
冬彦は外国のテレビを見て笑っていた。
 
美和は不審そうに冬彦を見やるのだった。
「昨日はすまなかったね。仕事のことで少しイラついていたんだ…許してくれるね?日曜日に一緒にカーテンを買いにいこう」
冬彦は美和の手を握った。
「仙台に行ってきてもいい?引っ越してからずっとお母さんたちに会ってないから…」
「行っておいで。お父さんとお母さんによろしく。のんびりしてくるといいよ。美和、明日帰ってくるんだよね?約束だよ?」
冬彦はご飯を食べた。
 
サントス建設。
洋介と和也のもとへ律子が、おはようと突撃する。
和也は律子を朝から口説いた。
「今日は朝からみんなに優しくしたい気分よ」と言った。
洋介は健治に会う。
「夕べ、律子と一緒だったんだろう?遅くまで悪かったな。いよいよだろう?今朝のあいつの態度見てたら馬鹿でもわかるよ。ふつつかな妹だけど、よろしく頼むよ」
そこへ部長から電話が入る。ラグビー部のことで話があるらしかった。
 
美和は実家に帰ってきた。
常雄は楽しくやっているみたいでよかった、と言った。
「帰ってきたら力抜けちゃった…」と美和。
「上がって休めよ」と常雄が言った。
なんと、そこにいたのは、悦子だった。
悦子は時折、美和の家に押しかけていると説明した。
美和は驚いた。
「こんな早く里帰りさせてもらえるなんて、優しいじゃないか」
「喧嘩したんですってね?」
悦子は冬彦から美和を怒らせてしまったと電話があったのだと説明した。
常雄たちはそれを申し訳なさそうにした。
「ごめんなさいね、冬彦さんの仕事ってずいぶん気を使うらしいの」と言った。
常雄は、わがままなんだよと、美和を説教した。
「冬彦、とっても反省してましたよ、ごめんなさい」と悦子が言った。
「冬彦、なにかひどいことした?私から叱っておきます」
そう悦子は言った。
「ふたり揃って里帰りしたところ見たかったんじゃないの?」と悦子。
悦子は次回から気をつけてくれればいいと言った。
 
美和は海を歩いていた。
そして自分を重ねた女子高生に話しかける。
「時々授業サボってここ来るの」と女子高生は言った。
学校だと先生がうるさいから、彼とたまに来るのだと話した。
「どうせ会っても喧嘩だけど」
「どうして?」
「彼、東京の大学受けるんだけど、わたし地元の大学しか受けられないの。破局寸前ってやつか…」と女子高生は言った。
そして、美和は自分の女子高生時代の話をした。親に洋介と付き合うのを反対されていたのだと言った。
それは例の七夕の朝帰りのせいだった。彼はラグビー部のスターで、彼を好きなひとがいっぱいいて、ある子が洋介に付きまとっていて、美和と外泊したことを知って自殺したことを明かした。女子高生はびっくりした。遺書に洋介と美和のせいだと書いてあり、街中の噂になり、父親はすこぶる怒ったのだと言った。
もう二度と彼に会うなと言われたのだった。
「それっきり?かわいそう…。実らないのかな?初恋って…わたしもダメかもしれない…」
「諦めちゃダメよ」
美和はそういった。
そして女子高生は彼氏が現れていなくなった。
 
洋介は健治と話していた。
「2勝10敗じゃ、走る広告塔にもならないってさ。チームの予算な、三分の一に削られた」
「本当かよ」
「夏の合宿は会社のグランドでやる。洋介、みんなのやる気うまくキープしろよ」
洋介はその話を聞いてしょぼくれて廊下を歩いていると、律子がいた。
暗い顔の洋介に律子はただならぬ様子を感じていた。
 
 
仙台での再会
美和を心配して、母親春子がやってきた。
「東京で大岩くんに会ってたの?」
「家が近くだったの。驚いちゃった。試合もちょっとだけ見た…」
「大岩くんちっとも変わってないわね」
「昔のまんま。私は変わったかもね」
 
春子は美和につらいことがあったことを察して聞き出そうとする。
「つらいことがあるんでしょう?美和」
美和は母親に甘えた。
「お母さん、こうしてていい?」
 
美和は自分のかつての部屋に戻ってきて嬉しそうにした。
そして昔の制服を見てニヤニヤしていた。
かつての洋介がたくさん載ったスクラップブックを眺めた。
常雄に呼ばれた美和は、東京へ帰るように言われてしまった。
 
一晩くらいいいじゃない、と母親は言った。
「お前はもう桂田の人間なんだからな」
と常雄は突き放すように言う。
美和は荷物をまとめ、スクラップブックもカバンにしまうと、新幹線に乗る。すると向こうのホームに洋介を見かけた。美和は戸惑った顔をする。
美和はたまらなくなり走り出して、洋介と駅構内で再会するのだった。
洋介はラグビーのコーチをしていた。
その姿を美和はずっと眺めていた。
「東京に帰るんじゃなかったのか?いいのか?」
「いいの」
そのときグランドを見つめるひとりの男の姿があった。
 
美和と洋介はその夜夕食をともに食べていた。
 
そして最終電車で一緒に帰ることになった。
しかし、美和は足を止めてしまう。洋介は戸惑った。
「帰らない…今夜は帰らない…ぐっすり眠れないの。結婚してからねむってないんだ、ぐっすり」
その様子を見ていたのは、なんと冬彦だったが、誰も気付いていない。
「実家帰れよ。いくらなんでも自分の娘ほっといて帰れなんて言わないだろ」
「ホテルに泊まるから大丈夫よ。もう大人なんだから」
「西田!強がるなよ!」
 
 
朝まで海を
律子は部屋の掃除をして、洋介の帰りを待っていたが、日付が変わっても帰ってこなかった。
 
洋介は美和とバーに入って酒を飲んでいた。
「どうして眠れないんだ?愚痴くらい聞いてやるよ。話してみろよ。危ないな女がそんな顔してたら。人妻じゃなかったらとっくに襲ってるぞ」
「嬉しかった、お守りまだ持っててくれてて」
美和は洋介のスクラップを見せた。
「今まで一人じゃなかったんだって思って…」
と美和は洋介と見つめ合った。
 
律子はいっこうに帰ってこない洋介を待ち続け、ベランダで心配そうな顔をしていたが、とぼとぼとひとりで帰っていた。
 
洋介は美和と海に来ていた。
「西田とどこかでつながってたんだな、って俺も嬉しいよ。オレ、東京出てから手紙出したろ…女々しかったかな」
「受け取ってないよ」
「読んでないのか?」
「父だわ、きっと…」
「仕方ないよ、オレ親父さんに睨まれてるから。10通目で諦めようと思ってたからな」
美和は笑う洋介を見つめた。
やがて、朝になり、洋介と美和は海で朝を迎えてしまった。
 
美和は知子と買い物をしていると、再び愚痴を言っていた。
知子が服を合わせていると、鏡に冬彦に似た人が写り、知子が慌てた。
 
洋介がラグビー場にいると、律子がやってくる。仙台で何があったのか問い詰める律子。
「西田とまた会った」
「この前の人妻?」
「あいつ、旦那とうまくいってないのかな」
「それが?」
「海一緒に見てた、朝まで」
「好きだからなの!?ねえ、わたしが不幸そうな顔をしてたら、朝まで海見てくれるの?」
洋介の背中に律子は抱きついた。
「もう仙台なんて行かせない!!」
 
冬彦はファミコンをしていた。
「おかえりー!どうだった?実家は。ゆっくり聞きたいなー、先にお風呂入っておいで」
美和が風呂から出ると、冬彦はファミコンをしたままの状態だった。
「ゆっくりできたのかーい?ずっと実家にいたの?」
「海岸に行ったわ、高校にも行った」
「君の実家は定食屋なの?それからカフェバーに行ったの?」
「なんで知ってるの?つけてたの??」
「君は僕がついていてあげないとなんにもできないからねぇ。僕はこんなに君のことを愛しているのに、君にはスクラップブックが必要なの!?あんなのとっとくからいけないんだよ!!!」
美和が寝室に行くと、カバンにもどこにもスクラップブックがなかった。
「どこ?」
「君のために処分してあげた」
「どこやったの!?どこよ!?」
 
スクラップブックは庭で燃えていた。
美和はその様子を見て泣く。
美和は全ての服を持って、逃げる準備を始めた。
出て行ってしまうと、冬彦は、
「ううううううう」と唸りはじめた。

第4話の感想はここをクリック
仙台に里帰りした美和が洋介と会ってしまうストーリーでしたが、美和も美和だなと思いました。たしかに冬彦も異常ですが、結婚しているのに黙って洋介と会ったり、そのまま朝になったりしてしまうことはひどい展開だと思います。スクラップブックを燃やされてしまう衝撃展開でした。これは怖すぎて思わず笑ってしまいました。

<見逃し動画>第3話
 
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第3話の公式あらすじ

夫婦間の悩みを親友に打ち明ける美和(賀来千賀子)。忠告を受け意を決した美和は、夜遅く戻った冬彦(佐野史郎)に「抱いてほしい」と意思表示をするが…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第3話のネタバレはここをクリック
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<見逃し動画>第2話
 
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第2話の公式あらすじ

美和(賀来千賀子)と冬彦(佐野史郎)の新婚生活が始まった。初夜は冬彦が酔ってしまい、何もなく終わった。冬彦は美和に優しく接するが、わがままな一面も覗かせ…。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第2話のネタバレはここをクリック
新婚生活
美和と冬彦の新婚生活が始まった。
結婚式の次の日から、早速冬彦は仕事だった。
ヨーロッパ1周の新婚旅行のために頑張らないと、と意気込む冬彦だった。
「おふくろ、仙台に帰るから送ってってくれ」
と冬彦は美和に頼んだ。そして、朝食については、
「美味しかったよ。ただ、味噌汁はひどかったね。味噌変えて。おふくろに聞くといい」
と、冬彦は感想を言った。
美和は戸惑いながらも、「聞いとくわ」と言った。
「いってらっしゃい」
「下まで送りに来てくれないの?」
美和は、慌てて冬彦をマンションの下まで行って送り届けた。
 
美和はマンションで家事を片付けながら、結婚式に乱入してしまった洋介のことを思い出していた。
 
洋介は、美和の話を同僚からふられる。
「高校の時の同級生だよ」
「それだけですか?怪しいな」
「誰だって驚くだろうよ、あんなところで会えば」
律子は洋介のところへやってきて、タキシードをいつ着るかご検討くださいと話しに来ていた。
 
美和は悦子を駅まで送りにやってきた。
「ここで結構よ、ありがとう」
「遊びにいらしてくださいね…それから、お味噌は、何をお使いですか?」
「手紙に書いて送ります。あの子他にも好き嫌いがございますからね」
そう言って、悦子は改札の向こうへと去っていった。
 
洋介は、律子と律子の兄である健治と飲みに来ていた。
メンバーの話し合いをしているのだった。
「律子さんと一緒に飲みに行っていいですか?いいですよね?キャプテン」
新メンバーの佐藤はそう言って、佐藤は律子を連れ出した。洋介が許可したのだった。
「何考えてんだ、お前。律子怒ってたぞ。結婚を考えてるぞ。俺の妹、粗末にするなよ」
と、健治。
「俺は結婚する気は…。まだグランドにいたいんだよ」
「結婚とラグビーは両立出来ると思うけどな…、お前、あいつのこと、好きなの?」
「ギリギリだからな、オレ。自分でわかってるんだ。だんだん走りが遅くなってきてるし。まだやめられないんだよ、ラグビー。
すまん…!」
健治はそんな洋介にため息を吐いた。
 
そんな折、美和は、新婚なのに夕飯を一人で食べていた。そこへ電話がかかってくる。
それは知子からだった。
「いきなり旦那さん残業なの?きついね。どうだった?…初夜よ」
「なによいきなり」
「心配してんのよ」
「お酒飲まされちゃって、そのまんま」
「じゃあ今夜か。疲れてたって、その気になったら…」
「余計なお世話よ。知子のご主人、料理うるさかった?」
「もうなんか言われたの?」
「おふくろの味にしろって」
「今だから言うけどね、結婚は忍耐と妥協の連続よ。つった魚に餌くれる男なんてそういないよ」と知子は現実を突きつける。
 
その頃、佐藤は、律子と外を歩いていた。
「キャプテンとリッチャンって、長いの?」
「6年」
「うへえ!!それは長すぎる。恋だって賞味期間あんだぜ。オレ、鮮度いいよ。こうやって歩いてても、絵になるしさ」と佐藤。
「結婚せまらない男なんてつまんない!」と律子はイライラした。
 
美和は、夜食を用意するためにコンビニで買い物をしていた。すると、洋介を見つける。
洋介は大きな荷物を棚にぶつけて歩いていた。
「焦った!オレこの近くだからさ」
と、洋介。
「わたしも今日から!」
美和と洋介は並んで帰る。
「このへんなの?」
と、洋介は美和に聞く。
「橋渡って、ちょっと行ったところ」
「新居か!初々しいなぁ!新婚は」
そう言って洋介は笑った。
「じゃあ…、またバッタリ会うかもね。大岩くんも、結婚すれば?」
「旦那さんによろしくな!」
じゃあ、と言って、ふたりは別れた。
美和が帰ると、冬彦が帰っていた。
「おかえりなさい」と、慌てた様子で言う美和。
「どこ行ってたの?」
「お夜食の買い出しに。すぐ作るね」
「いいよ、夕食遅かったから」
見れば、冬彦はファミコンをしていたのだった。
「ファミコン?? へぇ、面白そう。わたしやったことないんだ。これどういうゲーム?」
美和はファミコンを触ろうとするが、触らないでくれ!と強く冬彦に言われてしまった。
冬彦が真剣にファミコンをしているので、美和は部屋から出ていった。
 
洋介は家に帰ってきた。すると家の中で電話が鳴っていたので、慌てて電話の受話器をとる。それは律子だった。
「はい、おう、律子か」
「まだ和也と一緒なの」
「早く帰れよ!」
「飲みすぎたのはあなたのせいよ~」
と、歌う律子。
「和也にかわれ!」
「普通はね、心配して来てくれるもんよ!!」
律子は怒って電話を切った。
 
美和は、ベッドで冬彦が来るのを待ったが、キーボードを叩く音しか聞こえてこず、まったく寝室に来る気配がなかった。
 
冬彦と美和は朝食をとっていた。
「今夜も遅い?」と美和。
「出るとき、電話するよ」
と冬彦は言った。
 
律子は朝、洋介の部屋にやってきて、寝ている洋介の口にトマトを口に突っ込もうとして笑った。
「どう?意外と似合うでしょ?」とエプロン姿を見せて言った。
「なにかワケがあんだろ?こんなに早く朝飯を作りにくるなんて」
「洋介がモタモタしてるから、プロポーズしてくれないから!早く洋介に抱かれて眠りたいって。いつまで待たせる気?もしかしてホモ?これ、私からのプロポーズ!」 
律子は洋介にそういった。
 
美和は、冬彦の帰りを待ち続けていたが、冬彦は仕事のトラブルに巻き込まれていて
なかなか帰ってくる気配がなかった。結局ひとりでパスタを食べて待っていたものの
全く帰ってくる気配がなく、そのまま眠ってしまった。
 
あくる日、美和は知子と呼びつける。
美和は冬彦とまだ何もないのだと相談した。
「だって、もう1週間でしょう?」
中学生程度で大したことがないことを美和は訴える。
「他にもなにか変なことがあったの?」と知子は心配しはじめた。
 
美和が、ある日家に戻ると、そこには悦子の下駄があった。慌てて美和が部屋に入ると、そこには悦子がいた。
「おかえりなさい。きれいにしているわね。冬彦ね、冷凍食品だめなの」と冷蔵庫を整理している悦子。
「お義母さん、鍵は…」
「ああ、冬彦から合鍵預かってるのよ。じゃあこれ捨てるわね」
キッチンで悦子は食料品の整理整頓を始めた。
美和は悦子から冬彦の好き嫌いのメモと、味噌を託される。
「冬彦さん忙しくて、夕飯を一緒に食べられなくて」
悦子は、美和の愚痴を冬彦に話しておくと言った。美和はその必要はないことを説明した。ただ愚痴を言いたかったのだと。
美和が病気になってしまったときに悦子がアドバイスをしたことを、悦子は打ち明けた。
 
 
お守りの人形
美和は近くの河川敷に座り、おかしなことになっていることをだんだんに気づき始めていて、寝転んだ。
そこへやってきたのは、洋介だった。
 
洋介は美和と話をする。
「旦那は?土曜も仕事か。エリートは忙しいんだな」
洋介は、俺のラストシーズンはまだ先なんだと言った。
「私は、今年がラストシーズンだったのかな」
「どうしたんだよ、元気ないぞ。旦那となんかあったな?」
「別に。なんにもないわよ。なんにもないって…ここ、広瀬川に似てない?なんか昔の私たちみたいね。ねえ覚えてる?初めて広瀬川歩いたときのこと。今くらいの空の色。
お守りの儀式!あれあげるほうは大変なんだから」
「どうりでよく効くと思った」
「あれ渡すのすごい緊張したのよ。ほとんどヤケ!あんな勇気、もう二度とでないわ」
 
「西田、元気になりたかったら明日来い!試合あるんだ。11時にうちの会社のグランド。旦那連れてふたりで来い!高校の時と同じ7番で走るから。絶対な?」
「大岩くん!!あのお守り捨てちゃったよね!?明日頑張ってね!」
「おう!」
 
美和は冬彦をラグビーの試合に誘った。冬彦は久しぶりにラグビー見たいと笑顔になった。
 
「行けないの?」
翌日になると、冬彦は部長の孫のピアノの発表会があるから行かれないと言い出した。
「君もピアノの発表会に来るんだよ。付き合いだ。サラリーマンの妻ならそのくらいわかってくれよ!」
美和は、冬彦の部屋にやってくる。
「会社のお付き合いのことはわかるわ。私はその前に友達と約束したの。
そのこともわかって」
「友達って…?」
「どうしても行かなきゃいけない」
「わかった。来なくてもいいよ。でも同僚はみんな奥さんとくるよ。
それでもいいなら、僕はいいけど」
 
美和は仕方なく、ラグビーの試合を諦めて、冬彦とともにピアノの発表会に同伴した。
発表会が終わり、美和は冬彦をグランドに行こうと誘ったが、冬彦は全く乗り気ではなかった。
「帰るよ」
「わたし、行ってくる!約束破れない」
美和は冬彦を置いてグランドに向かってしまった。
 
美和が着いたとき、洋介はちょうど倒れているところだった。
律子はお守りの人形を顔にこすりつけていた。それは美和が作ったお守りの人形なのだった。
美和はまだお守りの人形を使ってくれていたことに感動する。
その様子を、後ろで冬彦は恨めしそうに眺めていた。
第2話の感想はここをクリック
冬彦さんのおかしいところが少しずつ見えはじめてきました。ただ、あまり美和も負けていないところが面白いです。お母さんの悦子さんが合鍵を持っていたことにびっくりしてしまいました。洋介の煮え切らない態度はもしかするとまだ美和に未練があるからなのかなぁ?と思ってしまいました。
<見逃し動画>第1話
 
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第1話の公式あらすじ

美和(賀来千賀子)は30歳間近のOL。父の常雄(橋爪功)の勧めで見合いをするが、相手の冬彦(佐野史郎)には過保護な母親・悦子(野際陽子)がいた。
 
<出典>TBSチャンネル公式

第1話のネタバレはここをクリック
お見合い
美和は父親である常雄と会っていた。
仕事中なのに、常雄はお見合い写真を持ってきたのだった。仙台の料亭を用意したと言った。
30過ぎようとしている娘を、常雄は心配をしていたのだ。
常雄はボクシングの例えを使って、なぜか結婚を勧めているのだった。
「俺がお前に何を言いたいかわかるか?俺はお前のコーチだ。嫁に行くまではな」
常雄は「お前は一度私を裏切った」と言った。
 
美和は、お見合いをするために仙台に到着する。
新幹線の中でぶつかってきた相手ともう一度降車するときにぶつかるが、男は黙って行ってしまう。
改札では、美和の両親が待っていた。
時間がないからすぐに料亭に行くということになる。お見合い相手である冬彦と冬彦の母親である悦子も待っていた。
美和は慌てて駅のトイレで身だしなみを整えるのだった。
 
お見合いが終わり、冬彦が美和を車に乗せて話をしていた。海にたどりついたふたりは歩いた。
「お好きなんでしょ?ここ。高校の頃よく来てたって。ここに連れてくれば機嫌がいいって」
「毎日のように、来てたんですよ」
「一人で?」
「一人だったり、ここはあたしたちの湘南だって言ってたんです」
「湘南か」
「仙台に帰ってくると、高校生のころに戻っちゃいますね。精神的に成長してないってことね」
「いや、僕は高校の時は勉強ばっかりしていたから、あんまり仙台にいい思い出ないな」
と、冬彦は言った。大学の時は大学の時でラグビーをしていたのだという。美和はポジションを聞いた。ラグビーが好きで応援していたからと言った。好きな人に人形をあげる儀式があったのだと説明し、自分もすきだった人に渡したことがあるのだと言った。
「今はその人どうしてるんですか?」
「さぁ…」
「じゃあそこを歩いたりしたんだ、一緒に」
「よしましょう、こんな話」
「変な話になっちゃいましたね」
 
冬彦と美和は市街地に帰ってきて、送り届けた。
「じゃあ」
「気をつけて」
ふたりはそう言って別れたが、車がバックしてきた。
「また、東京で会ってくれませんか?」
「はい」
冬彦は嬉しそうに去っていった。
 
 
再会
美和は、懐かしい仙台の街や母校を訪れた。
母校でラグビーを観戦していると、そこにかつて付き合っていた洋介の姿を認める。洋介は母校でコーチをしていた。近くまで来たが、洋介は美和に気づかない。
「西田!?」
洋介は美和を呼び止めて微笑んだ。
 
美和は新幹線でぶつかってきた相手が洋介だと気がついたが、知らないふりをした。
 
その頃、冬彦は母親の悦子に、得意先に渡す土産を選んでもらっていた。
「次のお約束はしたのね?」
悦子は冬彦に、美和ときちんと約束したのかを急かした。
そのとき、通行人に冬彦が衝突して、冬彦は転倒してしまい、停めてあった自転車を全て倒してしまう。その時に冬彦は指から流血し、悦子はその指をなめて止血したのだった。
 
洋介は美和と歩いていた。
「もう12年か」
「なんかすごいね」
「オレ、ちっとは変わった?」
「大岩くん全然変わってない。大岩くんの練習終わるの待って、一緒に歩いたね。取り巻きに見られるとまずかったのよね」
「ばかいえ」
洋介と美和は、校舎の中を歩いた。
昔はしりとりをしたというような話をした。
そして高校の時のことを思い出してしりとりをし合うのだった。
 
常雄は、美和の帰りが遅いことを心配していた。
「お父さんまさかあの話を持ち出したんですか?」と律子。
「あなたがそんなふうに思ってるんだったら、美和がかわいそうですよ」
 
その頃、洋介と美和は食事をしていた。まだ現役でラグビーをやっていることを喜ぶ美和。
「西田、こっちに帰ってきてんのか?」
「ちょっと用事あってね」
「俺なんて怒られるよ、しょっちゅう帰ってくんなって」
「大岩くん結婚は?」
「女房もちに見えるか?西田は?」
「亭主もちに見えるか?」
そう言われて、洋介は笑った。
帰り道。美和は笑った。
「何?」
「なんでもない」
「なんだよ」
「そのバッグ、いろんな人に迷惑かけてると思う」
「これが?」
「懐かしい。よく送ってもらったね、この道。最後に送ってもらったのっていつだっけ?」
「七夕の次の朝。初めての朝帰りだったな」
「うん、あの日が最後のデートになったね。最高に楽しかった朝が最高に悲しい日になっちゃって」
「よそう…。今日は会えて嬉しかったよ。楽しかった!」
「しりとり負けたの悔しかったけど」
「覚えてるぞ。いの言葉。お前が言った奴。いつまでもいつまでも…じゃあな」
「じゃ…」
洋介は笑顔で去っていった。
 
 
プロポーズ
後日。冬彦と美和は食事に来ていた。
仕事の話をしていた。
「美和さんは仕事楽しいですか?」
「毎日いろんな男性に出会えるから。婚約者をお連れですけどね…」
冬彦は笑った。美和は、結婚式場の予約をするときには新郎はため息を吐いて、新婦の方はキャンセルはいつまで有効かを聞かれる。
「僕にもため息つかせてくれませんか?」
「え?」
「聞こえませんでしたか?プロポーズ」
「だってまだ」
「2回しか会ってない。いけませんか?」
美和は戸惑う。
美和は友人の知子にそのことを報告するが、いいなぁと言われる。
「うちの旦那さんなんか…」
と言った。
 
「同居すんの?」
「その気はないって」
「仕事は?」
「やめて家にいてほしいって」
「じゃあ決まりね」
知子はすっかり気が早いが乗り気になっている。
「顔は?」
「それがね、わりとまともなの」
「美和がそういうってことはイイ線いってるのね」
知子は決めちゃいなさいよと言った。
「最後のチャンスね。ただね、お見合いってちょっと心配よね。セックス。大事なことよ。成田離婚なんてそういう系よ。相性も大切なのよ。ハイヒール履いて僕をいじめてっていう人だったら」
知子はそう言って、早めに確認したほうがいいよと言った。
 
その頃、洋介のラグビーチームには中途入社の新入りである佐藤がチーム入りしていた。
歓迎の儀式として、ビールを1ダース飲むか、マネージャーの律子を口説くという謎の儀式があった。
 
冬彦はパソコンとにらめっこしていた。
冬彦は美和と電話をする。
「今日の約束なんですけど、ちょっと風邪気味で」
「薬飲んだ?なんか食べたほうがいいよ。お大事にね」
冬彦は電話を切ると、手帳を開き、美和の写真を眺めるのだった。
 
サントス建設。
洋介とエレベーターでふたりきりになった律子は、口紅の色を見せる。
「はじめて洋介の部屋に行ったときの口紅の色」
律子は洋介とキスをする。
「週末、また仙台でコーチ?今夜は私のコーチして!」
 
 
看病
具合が悪くて寝ている美和。そのときインターフォンの音がする。美和が出ると、冬彦がやってきていた。
「すいません、突然きちゃって。食事つくったらすぐ帰ります。…失礼でしたね。帰ります」
冬彦は果物を持ってきていて帰ろうとしたが、美和はどうぞと部屋にあげるのだった。
冬彦は慣れない手つきで料理をする。
綺麗にしている、と部屋に関心する冬彦。
「もしかして比べてます?他の女性と」
「初めてです。女性の部屋に入ったの」
美和は不格好なサラダを食べて、笑った。
冬彦は仕事に戻るが、狂気じみていた。
 
美和は仕事をしていたが、そこに同僚の知子がやってきた。
「知子って彼のこと愛してたから結婚したの?」
「何それ」
「本当に好きな人と結婚するのよね?」
「そういうのはふたりで考えなさい」
知子が見たほうに目をやると、そこには冬彦が立っていた。
「休みでゴロゴロしてたんだけど会いたくなって」
「私の仕事場、見学します?暇なの、仏滅は」
美和は、冬彦を仕事場を案内しながら、現実的な話を冬彦にした。
「なんだか賭けみたいよね、結婚って」
美和は、着付けの部屋も案内した。冬彦は着付けの部屋を眺めてまわる。
「美和さん、僕はもう愛してる、美和さんは?愛してるなんて言ってくれなくていい。結婚してから僕を愛せると思いますか?僕はそれでいいです」
冬彦はそう言って、ウエディングドレスのベールを美和につけた。
 
 
結婚式
美和はウエディングドレスを着た。
冬彦と結婚式をあげたのだった。
同じ会場では、なんと洋介の知り合いが結婚式をあげていて、洋介がふとしたことで倒れ込んできてしまう。
美和は驚いて、洋介と見つめ合う。
「西田…、そうか」
洋介は頭を下げる。「おめでとう」
「どなたなの?」
と、悦子。
 
「高校の時の同級生」
洋介は複雑な顔を美和に向けた。
律子も複雑な表情のままだった。
1日が終わった美和は疲れきっていたが、冬彦からパジャマをとってくれと言われてしまう。
美和は冬彦の家財道具の中から、パジャマを探したが、まず蝶の標本を見つけて驚いてしまうのだった。そこから気になって、冬彦のダンボールを次々に開けて、次から 
次へと出てくる蝶の標本に驚きを隠せない。すると、背後には、バスローブを着た冬彦が立っていた。
その様子を見た冬彦は嬉しそうにした。
第1話の感想はここをクリック
美和の面白い発言が随所に感じられて面白かったです。ユーモラスなキャラクターなところ、魅力的だなと感じました。冬彦さんは想像以上に優しい人で看病のシーンは慣れない料理をする姿にキュンとしました。男らしい部分もあって素敵だなと感じました。洋介と律子の関係がどうなるのかなと思いました。

ずっとあなたが好きだったの内容

公式サイト

佐野史郎が演じたマザコンでオタクという冬彦の変態キャラクターが注目され、“冬彦現象”とも呼ばれるブームを巻き起こした恋愛ドラマ。3高のエリート銀行員と幸せな結婚をしたヒロインだったが、夫はマザコンでセックス拒否症。結婚の過ちを痛感したヒロインは初恋の彼との恋を再燃させるが…。狂おしいまでの妻への愛情表現として夫・冬彦が真夜中に下唇を出してウーウー唸って妻を困惑させたり、回転木馬に乗ったりと数々の奇行が最大の話題になった。また、野際陽子のデフォルメした姑役も見どころ。サザンオールスターズの主題歌「涙のキッス」も大ヒットし、最終回は視聴率34.1%を記録した。
 
<出典>TBSチャンネル公式

<出演者>

大岩(西田) 美和:賀来千香子
大岩 洋介:布施博
中井 律子:宮崎ますみ
桂田 冬彦:佐野史郎
桂田 悦子:野際陽子
西田 春子:高田敏江
西田 常雄:橋爪功
中井 健治:小沢仁志
北野 知子:中村久美
北野 啓一:明石家さんま
浅井 なつみ:坂井真紀
佐藤 和也:長澤ユキオ
高田 幸治:川原永詩

<各話の視聴率>

VOL.1 危険なお見合結婚 13.0%
VOL.2 セックスしない夫 13.9%
VOL.3 氷の微笑 15.3%
VOL.4 妻の過去は許さない! 14.1%
VOL.5 涙の誕生日 17.4%
VOL.6 離婚裁判 18.1%
VOL.7 ビデオテープの告白 15.7%
VOL.8 性生活の不一致 20.5%
VOL.9 悪夢の妊娠 23.8%
VOL.10 人形の家 20.6%
VOL.11 姑の罠 22.3%
VOL.12 冬彦の狂気 29.6%
最終回 NO SIDE! 34.1%

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ずっとあなたが好きだったの感想

40代女性

衝撃的なドラマです。このドラマで冬彦さんイコールマザコンが未だに根付いているような気持ちになります。美和さんの演技力も素晴らしく姑の演技力の良さも重なり、本当に何度見返してもドラマに入りこみ目が離せなくなります。このドラマは令和の時代になり、若い世代の人達にも是非ぜひ観てほしいドラマです。ありえないけど、冬彦さんが色々とやらかしてくれます。まさに東大出身とその子どもを育てたお母さんって何かしら優越感をもち人に対して高圧的なのでは?と思う観点からも本当に良く出来たドラです。最終回で冬彦さんがお母さんを刺してしまうのもかなりの衝撃的な内容ですが、冬彦さんの初恋が美和さんだったことも中々ありえない内容です。最終的に美和さんは高校の時の同級生と再婚し子どもをもうけます。美和さんが一番、したたかでは?なんて思ってしまうかもしれません。本当に一言でこのドラマを表現すると、ズバリ濃厚です。何十年経ってもかなり印象深く残るドラマです。男女問わず年齢層も幅広く楽しめるドラマです。亡き野際さんのドラマをすべて観たくなるドラマです。まだ観てない方には是非ぜひ観てほしいドラマです。かなりどはまりし続きが観たくて仕方がない気持ちになると思いますよ。

50代男性

このドラマで一躍有名になったのは、冬彦さんでした。主人公を喰ってしまった異例の作品です。美和は見合いで冬彦さんと結婚しましたが、うまくいかない状態でした。マザコン気質で、うるさい姑もいれば結婚しても失敗したと思ったはずです。性癖がある冬彦さんは親からの愛情を受けていないようにも見えてしまいます。見合いで結婚した人は離婚率が低いと聞きます。お互いの条件で結婚するのでうまくいくはずなのですが、個性が強い冬彦さんでは難しいです。母親がいなければ生きられない息子だと、妻の立場はなくなってしまいます。美和は大学時代に付き合っていた洋介と再会して、よりを戻したい気持ちになるのもしょうがありません。気が知れているから何でも話せる相手なことは間違いありません。離婚することになった美和と冬彦さんは、その後、嫌がらせ行為やストーカー行為をしてしまいます。この頃から、ストーカーが流行りだしました。消費者金融やストーカー行為、マザコン気質など、これまでにないものが誕生しました。冬彦さんは子供の頃から、美和を知っていて好意をもっていました。ずっとあなたが好きだったとは、美和が洋輔に対してではなく、冬彦さんのことだったのかも知れません。

40代女性

親に勧められたまま結婚するけど、同時期に昔付き合っていた恋人と再開する。夫と元カレとの間で、主人公でもある美和の感情が揺れ動くというのだが、淡々と物語が進むのではない。夫である冬彦が美和を自分のものにしたい余りに、狂気的な行動を起こして、ジワジワと美和を追い詰める。そして事があるたびに冬彦は母親に報告し、その度に母親が過剰に反応してしまう。時には、冬彦と母親が美和を攻撃し、権力を使って美和の両親も追い詰めるので、彼女がパニックに陥ったり泣いているシーンがとにかく多いです。冬彦も外に出ているときは温厚なで自立した大人を演じている反面で、家の中では泣きべそをかきながら母親に甘える。母親が丁寧に皮を剥いたぶどうを、当たり前のように普通に食べたる。冬彦の指が擦り切れて出てしまった血を、慌てて母親が舐めてしまうシーンは、大人になった今でもドン引きしてしまいます。当たり前の様にマザコンという言葉が使われているけど、このドラマが放映中にこの言葉が世の中に広まりました。今ではよくある話だと思うけど、約30年前はこの様な親子関係が本当にあるのかとショックを受けました。最後に美和と洋介はハッピーエンドになったけど、冬彦と母親のキャラクターが強烈すぎるので、上手にまとまっても見たあとの疲労困憊度が強かったです。

40代男性

事実上「誰にも言えない」という作品は前作の「ずっとあなたが好きだった」という作品の続編であり、設定上共通点が多く、そのまんま前作を踏襲するような流れのストーリーとなっていました。自ずと前作を見る必要がある作品ではあるのですが、それほど難しい内容ではないので事細かく内容を知る必要はないドラマでありました。しかしながら前作も随分と有名な作品ではありますので是非前作品を見て勉強をしてごらんなるといったようなところをおすすめします。デパートに勤めていた加奈子は客として来ていた麻利夫と交際することになり話がスタートします。麻利夫がパーティーでの挨拶で失態を演じてしまう。この辺りから歯車が狂い始め最終回に向けて悲劇のようなストーリー展開が行われました。慎吾が会社を辞めて妻を信じて行く決意をし、考えを改める流れとなるのですが、一方麻利夫は加奈子を拉致し監禁するというような強硬策に出るのです。加奈子の想いは自分さえ我慢すれば麻利夫は犯罪者として捕まることはないという思いからであり、加奈子の愛が大きいがゆえに麻利夫の犯罪を教唆してしまう結果的な流れになってしまうというのは、悲しいと言わざるを得ないと感じられました。

50代女性

賀来千香子主演「ずっとあなたが好きだった」は社会現象になったドラマです。賀来千香子さんが主演なのに、佐野史郎さんが演じた冬彦さんと野際陽子さんが演じた冬彦さんのお母さんの印象が強過ぎて、ドラマの途中から何だか気持ち悪くて怖くなってきました。けれど視聴率の方はむしろ後半の方がずっと良かったので、みんな怖いもの見たさなのかなと思っていました。話の内容は意外と良くある話ですよね。ドラマに限らず私達の身近なところでも実際にこういうことはよくあります。ドラマにした場合は何かドラマチックな展開がないとと思っていたら、冬彦さんのさわやかで優しいイメージがガラッと崩れて超絶マザコンぶりが描かれていたので、そっちですか!と引きました。冬彦さんが異常なのはお母さんも異常だからで共依存の関係だったのでしょうが、納得がいかないのは結婚するまではさわやか系を演じられるのに本当に幸せになるべき結婚後にあれ程いかにも女性に引かれるようなことばかりするのはどういうことかということです。俺ってこんな奴だけど、それでも愛してくれる?と開き直ったのでしょうか。好きな人と結婚できたら出会った頃のイメージを保てるように努力し続けなきゃダメですよ。そこは頑張りましょう!と言いたいです。お母さんも我が子に幸せになってほしくないんでしょうかね。我が子を私物化しています。このドラマが放送されていた頃、私は独身でしたが、このドラマのお陰で「男って多かれ少なかれマザコンだ」と感じても冬彦さんみたいでないのなら大丈夫と思えるようになりました。その後結婚して主人もマザコンですが、普通のマザコンなので平気です。冬彦さんが予防接種の役割を果たしてくれたようです。今は男の子2人の母になりました。我が子を冬彦さんにはさせないぞと親離れ子離れできるように常に意識して子育てしています。それ程に印象深いドラマだったということです。しかし賀来千香子さんがまともな役でなかったらこのドラマは成立しませんでした。脇役が強過ぎたドラマでしたが、やはり賀来千香子さんが主演だったからこそ冬彦さん母子の異常が際立ったのだと思います。

30代女性

小さい頃このドラマをみてから、佐野史郎さんを見かけるたび恐怖に慄いていました。賀来千賀子さんがすごく可愛くてチャーミングで、だからこそなのですが佐野史郎さんの怖さが引き立ちました。佐野史郎さん演じる冬彦さんの、ヲタクっぽい目線、表情、冷酷なかんじ、マザコン感すべて気持ち悪いけど、なんだかみてしまうのは何故なんでしょう。冬彦さんもさることながら、野際陽子さんのお母さん役の存在感もすごくて、今改めて見ると本当に昔は実力派の役者さんがたくさんいたんだなぁと思います。結婚したのに抱いてくれなかったら、そりゃあ奥さんからしたら辛いだろうな、、しかもセックスはしないくせに異常なまでに執着してくる旦那なんて、恐怖です、私だったらどうしたらいいかわかりません。しかしながら冬彦さんはエリート銀行員で、エリートマンと結婚するって言うブランド感はあるんだろうなぁ、そういうブランド男と結婚したがっている友人に見てもらって、気をつけてほしいものです。でもこんなに執着しまくっている奥さんが初恋の人と浮気なんてしようものならそれはもう許せないだろうなぁ、怖すぎます。そしてみなさんハマり役すぎて、またこんな風にクセになるようなドラマ出てこないかなぁと思ってしまいます。

40代女性

一世を風靡したドラマでした。「冬彦さん」ブームの到来で、冬彦さんを演じていた佐野史郎さんがとてもクローズアップされていました。お見合い結婚した相手が、超ド級のマザコンで、賀来千香子さん演じる美和は幸せな結婚生活とは言えない、ストーリーとしてはとてもシリアスな内容でした。しかし、冬彦さんのキャラクターが、シリアスなのに笑えるという、間の抜けどころのある人物像でとても面白かったです。下唇を噛んで「うー」とうなる仕草は、その当時いろいろな人が真似をしていました。今もおキレイですが、当時の賀来千香子さんはとてもきらきらしていてまぶしいくらいにおキレイで、ドラマの中ではありますが、冬彦さんと離婚して、布施博さん演じる洋介と、美男美女で結ばれて欲しいと思ったものです。そしてなんと言っても、スパイスになったのが、野際陽子さん演じる悦子でした。こんな義母がいたら、誰でも眉間にシワを寄せてしまいそうなくらい、自分の分身かのように息子を愛していました。また、サザンオールスターズが主題歌「涙のキッス」を歌っていて、これもまたとても流行りました。カラオケで何度歌ったかわかりません。今でも時々歌いますが、とてもキュンとする切ない歌です。

40代女性

だいぶ前の作品ですが、衝撃があまりに強すぎて覚えています。脚本は君塚良一さんでしたが、ただただ佐野さんが演じた冬彦さんがすごすぎました。いや佐野さんの演技がすごいんですね。後で冬彦さんの演技が、いかに気持ち悪く見えるか考えて演技されていたように言われていたのを、近年テレビで聞いた記憶があります。放送当時に冬彦さん現象という大ブームを起こしました。記憶を喚起して書かせていただくと、 主人公の美和が大岩と付き合っていたのに結ばれず、冬彦さんと結婚してしまい、結婚してから3角関係で冬彦さんが豹変していくお話です。その豹変ぶりが尋常じゃありません。毎回引いていましたが、面白かったのは間違いありません。どうして続きを観てしまいます。いつの時代も現実に冬彦さんみないな人はいそうです。あそこまでしゃないとは思いますが‥。冬彦さんはマザコンでしたが、冬彦さんのお母さんを演じた野際陽子さんの演技もすごかったです。1番覚えている冬彦さんは、髪の毛を端から端までなめていた冬彦さんと唸っている冬彦さんと木馬に乗っていた冬彦さんはよく覚えています。あと作品の内容として注目していたのは、美和と大岩の関係でした。どうなるのか最後まで一応見届けました。場面で1番びっくりしたのは、冬彦さんが冬彦さんのお母さんを刺したのですが、あればびっくりしました。冬彦さんのお母さんは生きているんでしょうか?予想をはるかに越えた作品でした。

40代女性

ひと言で言えば、『悲恋』です。
私の世代(40代)では知らない人はいないドラマだと思いますし、当時『マザコン』『SM』などの言葉がそをなに根付いてない時代でもあり、それだけでもセンセーショナルすぎた内容で今でも思い出せるほどです。佐野史郎という俳優を知ったのもこの作品でした。演出も素晴らしかったのでしょうが佐野史郎さんの全力の冬彦さんは衝撃的で、印象として全ての人が思い付くのは『マザコン』『冬彦』など、佐野史郎さん演じる冬彦さんのエグいくらいのマザコンっぷり、そしてそれをガッツリ受け止める母親の野際陽子さんがまた憎らしいくらいのお姑さんを演じています。そして、冬彦の結婚相手であり主人公の美和役の賀来千香子さん。この3人が揃ってならではのドラマでした。社会現象にもなった『冬彦さんブーム』で脇役が主役を喰ったとも言われるようですが、賀来さんの儚さ、健気さなどがあっての冬彦さんだと感じました。お話は美和がお見合い結婚した相手の冬彦の異常な愛に振り回されるという内容で、当時は私も気味が悪いだけだと感じていましたが最後までを見直してみると冬彦さんの純愛のお話とも見ることができて、年月を経てなおインパクトは残しながら見方が変わるという2倍楽しめる素晴らしいお話でした。

40代男性

懐かしいですね。賀来千賀子さんより先に「冬彦さん」と言う野際陽子さんと佐野史郎さんの顔が真っ先に浮かびます。今でも言うのか分かりませんが、3高(高収入・高学歴・高身長)のエリート銀行員の冬彦さん。でも、マザコン・オタクで変態キャラが際立ち、“冬彦現象”とも呼ばれるブームを巻き起こした。ストーリー自体は「昔の恋人と結ばれなかったヒロインが結婚した男はマザコンでセックスレス、姑も意地悪く自分勝手なため、耐えられなくなり、昔の恋人とヨリを戻す。」というもの。特に、このドラマでは、今までタブー視されていた過激な暴力に性描写が持ち込まれており、波紋を起こした事を記憶しています。賀来さんの夫と姑から受ける精神的ダメージに耐える姿は、賀来さんの今までとは別の美しさが現われたと思います。妻に対しての狂おしく、尋常ではない程の愛情を見せる夫にはちょっと、恐怖を覚えましたね。これにプラス、超~過保護の母親役の野際さんもピッタリだったですね。着物姿がいつも美しく、何があっても息子が一番。実際にここまで過保護の親が居るのなかと思うけど。離婚調停の様子がドロドロで結婚に夢が持てなくなりそう。全編を通してやっぱり、賀来さんの耐える姿が印象に残っています。