選ばれない人生
都内のイベント会社で働く加瀬妙子は、イベントで使う予定の食器を運んでおり、一番簡単なティッシュ配りに選ばれなかったとうんざりしながら歩いていた。
すると道の途中で男性とぶつかってしまい、食器は倒してしまうしぶつかった拍子にメガネも壊してしまうのだった。
事務所に戻り、社長の糸川弘樹に食器を壊してしまったことを報告すると、代わりをすぐに準備すること、さらに割ってしまったものは弁償するようにと告げられてしまうのだった。
うんざりしてしまった妙子だったが、最終手段として、唯一の心のよりどころであり、同棲中の彼氏に甘えて結婚を迫ろうとする。
しかしその彼氏は、すでに荷物をまとめながら、愚痴ばかりの妙子に嫌気がさしたと別れを切り出されてしまうのだった。
マッチングアプリ
メガネも壊れ、仕事でもなかなか選ばれず、さらに彼氏にもフラれてしまった妙子は、落ち込みながらいつも通っているカフェに向かう。
そこで店長である高木遥斗から、マッチングアプリをやってみてはどうかと勧められるのであった。
マッチングアプリと聞いた妙子は、出会い系サイトなのではないかと怪しがるが、遥斗は今では健全なものばかりなのだと説明するのだった。
その頃、遥斗とマッチングした島田美日子は、やり逃げ去れてしまったと友人に相談しており、友人から気を付けるようにと注意されてしまう。
そんな美日子に友人は、大人の男性をうまく活用し、ご飯だけや就活のエントリーシートを書かせるだけに活用すればいいと提案されるのだった。
そんな美日子とマッチングした糸川は、高級なレストランで食事をしながら、近くに座る仲良さそうな夫婦を見て突然泣き出してしまう。
そして糸川は、妻が逃げてしまったのだと泣きながら話すのであった。
マッチングする方法
そんな糸川は、別の女性とマッチングしようとアプリを開くと、そこで妙子が現れつい笑ってしまうのだった。
なんの加工やメイクもしていない写真を載せていたことから、アプリの上級者である遥斗から多くのいいねを貰う方法を伝授される。
さらに男性に求める条件を明確にすることで、ターゲットを絞ることができると聞き、妙子は自分の希望する男性を書いて壁に張り付けるのだった。
そのお陰か、なん人かの男性とマッチングしてデートを重ねる妙子だったが、宗教の勧誘やマッチングアプリを退会してしまう人などここでも選ばれない人生にうちひしがれるのだった。
マッチングアプリの大変さに疲れ果ててしまった妙子のもとに、公務員を名乗る長谷川誠がマッチングしたと通知がくるのだった。
嫌なやつ
誠とマッチングし待ち合わせをしていると、急な雨に降られてしまい妙子はうんざりしてしまう。
しかしそこで誠を見つけると、誠は写真と顔が違って見えるとズバズバと痛いところをついてくるのだった。
さらにおしゃれでもない居酒屋に連れてこられ、何かと上から目線の誠に、妙子もまた思ったことをどんどん口に出していくのだった。
さらに誠は、これまで107人の女性とマッチングしたことを告げると、みんな上部ばかりで中身がない人ばかりだったと告げると、仕事の呼び出しで帰ってしまうのだった。
その頃遥斗もまた、マッチングアプリで年上の三上咲子と出会うと、どんどんとその魅力に惹かれていってしまうのだった。
運命
翌日、遥斗のお店の1周年イベントの準備をしていた妙子は、具合が悪くなり病院へと向かう。
すると目の前に現れたのは、先日会った誠であり、マッチングアプリでは医者と書くとめんどくさいのだと告げられる。
医師と患者という関係ながらも、相変わらず上から目線の誠に、妙子はさらにイライラを募らせすぐに帰っていく。
すると誠は、妙子がメガネを忘れており、そのメガネが割れていることに気が付くのであった。
職場に戻った妙子は、糸川にそのことを伝えると、運命じゃないかと言われるが、口の悪い誠を好きにるはずはないと答える。
するとそこに誠が訪ねてきて、妙子に似合った新しいメガネをプレゼントすると、今度の日曜にデートをしようと約束をするのだった。
信じられない
2回目のデートということもあり、遥斗はボディタッチをするようにとアドバイスしながら、その方法を教えていた。
その様子を、やり逃げされた美日子が糸川とともに見ており、美日子は悔しさを感じすぐに帰ってしまうのだった。
そして誠とのデートの日、ボディタッチをしようとする妙子だったが、なかなかタイミングが掴めずにいた。
するとそんな誠の口元にご飯粒がついていることに気が付き、それを取ろうとすると、恥ずかしくなった誠はグラスを倒しそうになってしまう。
そのグラスを押さえようと、2人の手が触れてしまうと、誠は恥ずかしさを隠すために飲めないお酒を飲んでしまうのだった。
心配になった妙子は、誠を自宅に連れていくと、そこで条件を書いた紙を見られてしまい、誠を怒らせてしまう。
しかし妙子は、まったく話を聞かない誠に、厳しい言葉をかけてしまうのであった。
自分で掴みに行く
誠から連絡がないまま、遥斗のお店のパーティーが開かれるのだが、その間も妙子は気分を上げられずにいた。
するとそこに糸川と美日子がやってくると、美日子は遥斗を殴り飛ばしてしまうのだった。
ショックを受ける遥斗だが、自分も咲子にフラれたことで気持ちがわかるとそれを受け入れるのだった。
するのそこに咲子がやってくると、なんと咲子が糸川と別居中の妻であることが判明し、お互いはそれぞれに本音をぶつけていく。
それを見ていた妙子は、本音を語ることの大切さを感じたようで、誠に会いに行くため病院へと向かう。
しかしすでに帰ったあとで、アプリも退会していることから、またしても選ばれなかったと落ち込んでしまう。
するとそこに誠がやってくると、妙子のことを好きになったと告げ、自分が選ぶのだと告げると、2人は幸せそうに抱き合うのだった。